受験情報
2021.08.01
目次
「明治大学と青山学院大学どちらもMARCHとして有名だけどどっちがいいのだろう」
そんな風に思った方はいませんか?
せっかくの大学生活後悔のない選択をしたいですよね。この記事では受験を控える高校生に向けて明治大学と青山学院大学を徹底比較します!
具体的には
・明治大学と青山学院大学を徹底比較
・明治大学と青山学院大学を主要学部で比較
・明治大学と青山学院大学にW合格した場合はどっちに進学する?
の順に紹介します。
10分くらいで読めますし、明治大学と青山学院大学にW合格した場合、どちらに進学するのがおすすめかについても触れているのでぜひ一読ください!
まずは明治大学と青山学院大学をいろいろな面から比較していきます。
「大学受験パスナビ」によると明治大学と青山学院大学の偏差値はこのようになっています。
(https://passnavi.evidus.com/)
明治大学: 57.5~65.0
青山学院大学: 52.5~65.0
確かに一般的に言われている通り、明治大学の方が偏差値が高いようです。しかし、個別の学部を見てみるとそこまで大きな差はありません。
実際に偏差値60.0を超える学部の数は明治大学、青山学院大学ともに7つと同じです。偏差値を比べると、明治大学が少し高いものの、差は小さいといえます。
次に人気を見てみましょう。全国約18万人が答えた「大学人気ランキング」(2021年6月30日集計)によると私立大学ランキングは次のようになっています。
(https://school.js88.com/ranking)
1位 青山学院大学
2位 近畿大学
3位 関西大学
4位 慶應義塾大学
5位 明治大学
結果は青山学院大学が1位に輝いており、5位の明治大学より人気があります。
もちろん600以上ある私立大学の中で、明治大学も青山学院大学もトップ5に入っているのでどちらも人気大学であることに変わりありません。
しかし、私立大学ランキングで1位は素晴らしい結果です。人気は青山学院大学の方が大きいといえるでしょう。
学歴社会の日本では大学名で足切りされ、面接のチャンスをもらえないことが起こりえます。そのため就職を見越した上での大学選びが必要です。
東洋経済オンラインの「『有名企業への就職率』が高い大学ランキング」によると18位が青山学院大学、24位が明治大学となっています。
(https://toyokeizai.net/articles/-/237539?page=3)
つまり青山学院大学の方が有名企業への就職率はいいということ。とはいえMARCHは日本の大学の中でも上位の学力を誇り、いわゆる高学歴とみなされます。
そのため、明治大学と青山学院大学の学歴を比べ、どちらかを落とすといったことは考えにくいです。
しかし、早稲田や慶応といった一つ上のレベルの大学とは差があることは否定できません。そのため、就活の面ではどちらの大学を選ぶかよりも大学生活で何をするかが大切です。
Marchとして知られる明治大学と青山学院大学ですが、知名度・イメージはどうでしょうか。
リクルート進学総研が2020年に高校三年生を対象にした調査「関東知ってる大学ランキング」では次のような結果となっています。
(https://shingakunet.com/rnet/column/brand_column/03.html)
順位 昨年順位 学校名 区分 知名度(%)
1位 (1位) 早稲田大学 私立 91.8
2位 (3位) 青山学院大学 私立 90.5
2位 (4位) 東京大学 国立 90.5
4位 (2位) 明治大学 私立 90.3
青山学院大学が2位、明治大学が4位で、青山学院大学の方が知名度が高い結果になりました。
しかし割合を見てみると、その差はわずか0.2%。実際、明治大学は8年連続1位を獲得した過去もあります。
明治大学、青山学院大学ともに知名度が90%をこえておりさすがMarchですね。
イメージについてはどうでしょうか。
明治大学のイメージとしては次があげられます。
・「人数が多い」
・「スポーツが盛ん」
・「おしゃれ」
・「キャンパスが都会的でかっこいい」
やはりスポーツが強いというイメージが強いですよね。
有名なラグビーだけではなく、駅伝、野球、サッカー、ホッケー、アメフトなどたくさんのスポーツで結果を残しています。
勉強だけでなくスポーツも強いまさに文武両道の大学です。
また最近では女子比率が急増していたり、新しい学部を設立したりとオシャレというイメージも。キャンパスライフを楽しむことも、スポーツや勉強に励むこともできる学校と言えます
一方、青山学院大学のイメージは次があげられます。
・「最高の立地」
・「おしゃれな大学の代名詞」
・「駅伝が強い」
・「ミスコンが有名」
青山学院大学は本キャンパスが渋谷にあるためアクセスが抜群です。授業の合間に街でランチや、気軽にショッピングできます。
お店もたくさんあるのでアルバイトにも困りませんね。また最近ではミスコンも大注目。芸能人のようなレベルの高い出場者が集まります。
キャンパスライフを楽しむのに最適なおしゃれな大学です。
明治大学の学生の雰囲気は「明るくて活動的」。スポーツが強いということもあって元気いっぱいです。
その様子は学際を見れば実感できます。わいわいと騒ぐ学際はまさにお祭り騒ぎです。
一方、青山学院大学の学生の雰囲気は「キラキラしたザ・大学生」。美男美女が多く、キャンパスライフを楽しもうという学生が多い印象です。
入試難易度としては明治大学の方が高いといえます。明治大学はMARCH最難関と言ってもいいでしょう。
しかし一つずつ学部を見ていくと一概に明治大学の方が難しいといえない面もあります。大学にはいわゆる看板の学部と、穴場の学部があるからです。
看板学部は人気があり難しい学部、穴場の学部は人気が少なく簡単な学部のこと。
つまり青山学院大学の看板学部が、明治大学の穴場の学部に平気で勝ってしまうことがあり得るのです。
具体的には明治大学の看板学部は
・政治経済学部
・法学部
・農学部
青山学院大学の看板学部は文学部と言えるでしょう。
穴場の学部に関しては年によって波があるため直近の傾向を見て予想するしかありません。
このことから大学全体の入試難易度は明治大学の方が高いですが、自分が受けたい学部を具体的に比べていくことが必要です。
2021年5月1日現在の学生数は以下です。
明治大学 30462人
(https://www.meiji.ac.jp/koho/disclosure/student/index.html)
青山学院大学17674人
(https://www.aoyama.ac.jp/outline/information/student/)
学生数は明治大学の方が多く、青山学院大学の約2倍。いわゆるマンモス大学です。
明治大学のように学生数が多いと、少し変わった人、趣味がたくさんある人、落ち着いた雰囲気の人などいろいろな人が集まります。サークル数もたくさんあるので、そのような人たちと出会えることも魅力の一つです。
とはいえ青山学院大学も十分な人数。明治大学より人数は劣りますが、その分、親密な人間関係を築きやすいでしょう。
大学に入ると、挨拶はするけど会話をするほどの関係ではない「よっ友」が増えますから、親密な関係が築けることは貴重です。
男女比も大学を選ぶ上で重要なポイントですよね。
「これまで男子校だったから女子と出会いの多い大学行きたい」
「大学でかっこいい彼氏を作りたい!」
そんな人も多いと思います。
明治大学、青山学院大学の男女比は次のようになっています。
男子 女子
明治大学 2 : 1
青山学院大学 1 : 1
青山学院大学は男女比率が1:1とほぼ均等。明治大学が2:1で男子の方が多いという割合。
青山学院大学のように女子がここまで多い大学はめずらしいでしょう。女子が多いこともキラキラしておしゃれなイメージにつながっているのでしょうね。
明治大学はまだ男子が多いですが女子の割合も年々増えています。情報コミュニケーション学部という女子に人気の学部を新たに設置したことも一因となっているでしょう。
立地も大学生活を左右する大きな要因の一つ。「周りに遊ぶ場所がなくて暇な大学生活だった」という話もよく聞きます。
明治大学のキャンパスは4つ、青山学院大学のキャンパスは2つです。それぞれ説明していきます。
〈明治大学〉
・和泉キャンパス(文系1・2年)
和泉キャンパスは明治大学の文系の学生が1・2回生で通うキャンパス。明大駅前から徒歩5分のところにあり、内装もきれいで、人気があります。
サークルの多くが和泉キャンパスで行われるため、いわゆる大学生らしいキャンパスライフが見られます。
渋谷や新宿へのアクセスも抜群で文句のつけようがないキャンパスでしょう。
・駿河台キャンパス(文系3・4年)
駿河台キャンパスは明治大学の文系の学生が3・4回生で通うキャンパス。「リバティタワー」という高層ビルを中心としたキャンパスです。
駿河台キャンパスも立地が抜群で御茶ノ水駅から徒歩5分尾ところに位置しています。周りには基本的なお店は何でもあって、特にカレー屋と楽器屋が密集しています。
「リバティタワー」17階にある食堂では絶景をみながら食事ができると評判です。
・中野キャンパス(国際日本学部、総合数理学部)
中野キャンパスは国際日本学部、総合数理学部の学生が通うキャンパス。2013年の4月に開校した新しいキャンパスのためとてもきれいな外装です。
中野駅から徒歩8分のところにあり、アクセスで困ることはありません。
・生田キャンパス(農学部、理工学部)
生田キャンパスは農学部、理工学部の学生が通うキャンパス。神奈川県の生田駅から徒歩15分のところにあり、入り口前に坂があります。
自然が豊かで春には桜が見られます。キャンパスはとてもきれいで落ち着いた雰囲気です。
〈青山学院大学〉
・青山キャンパス (文学部・教育人間科学部・経済学部・法学部・経営学部・国際政治経済学部・総合文化政策学部)
青山キャンパスは青山学院大学の主に文系の学生が通うキャンパス。通称「青キャン」と言われ親しまれています。
渋谷駅から徒歩10分でアクセスも抜群。都会の中心にありますが、自然豊かな並木道があったり、歴史的な建造物があったりと、落ち着いた雰囲気のあるおしゃれなキャンパスです。
・相模原キャンパス (理工学部・社会情報学部・地球社会共生学部・コミュニティ人間科学部)
相模原キャンパスは理系学部と文系学部の両方の学生が通うキャンパス。淵野辺駅から徒歩10分のところにあります。
相模原キャンパスは広くてきれいと評判です。正門から100メートル近く並木道が続いており、芝生などの自然があふれています。初めて来た際は写真を撮って帰る人もいるそうです。
ここまで明治大学と青山学院大学を比較してきました。主な特徴やイメージを掴めたと思いますが、学部によっても差があるのが大学。
次は学部別により詳しくみていきます。
偏差値は河合塾の入試難易予想ランキングから引用しました。
(https://www.keinet.ne.jp/rank/)
明治大学 62.5
青山学院大学 65
経営学部の偏差値を比べると青山学院大学の方が高くなっています。
青山学院大学の経営学部では2009年にマーケティング学科が開設されており、よりマーケティングに特化した勉強ができるのが特徴です。
明治大学の経営学部は経営学科・会計学科・公共経営学科に分かれており、二年生から専門的な内容を学べます。サポートも十分で経営学を集中して学びたい人におすすめです。
明治大学(機械工学科) 60
青山学院大学(機械創造工学科)57.5
理工学部の偏差値を比べると明治大学の方が高くなっています。
明治大学の理工学部は八つの学科に分かれており、専門的に学べます。入った後に「こんなはずではなかった」とならないためにも事前に調べておきましょう。
一方、青山学院大学の理工学部は唯一の理系学部。積極的に改革が行われ現在では7つの学科があります。
理工学部が通う相模原キャンパスは設備も充実しており満足度が高いと評判です。
ただし、青山学院大学、明治大学ともに女子の比率がとても低いため、男子が苦手という女性や、出会いが欲しいという男性は要注意です。
明治大学(情報コミュニケーション学科) 62.5
青山学院大学(社会情報学科) 62.5
社会学部系の偏差値は同じとなっています。ともに新しい学部で明治大学の情報コミュニケーション学科は2004年、青山学院大学の社会情報学部は2008年に設置されました。
明治大学の情報コミュニケーション学科は必修科目が少なく、興味のある授業を取れると好評。青山学院大学の社会情報学科は文系でありながら理系のことが学べると評判です。
どちらの学部も
「まだ自分の道が決まっていない」
「幅広くいろいろなことを学びたい」
という人におすすめです。
明治大学(国際日本学科)62.5
青山学院大学(国際コミュニケーション学科)62.5
国際系学部は偏差値が同じとなっています。
明治大学の国際日本学科の特徴は本格的に国際系のことを学べること。留学のサポートが手厚いため海外で勉強してみたいという人にもおすすめです。
評判としては
・帰国子女の人、アニメオタクな人、海外志向が強い人など個性豊かな人が多く、自分の居場所が見つかりやすい
・第一志望ではなかったが、過ごしているうちにここに来てよかった!と心から思える学科
などの声が多くみられました。
一方、青山学院大学の国際コミュニケーション学科の特徴は英語に強いこと。学科内は留学生や帰国子女もたくさんいて、英語の授業も一年生のころからたくさんあります。
そのため国際的な力をつけたいという人におすすめです。
明治大学(政治経済学部) 62.5
青山学院大学 62.5
経済学部の偏差値は同じとなっています。明治大学の政治経済学部の特徴は経済学だけでなく政治学も学べる点です。約240人の教員がおりバラエティに富んだ勉強をできます。
一方、青山学院大学の経済学部では最新の経済学が学べます。施設が充実しており、本を出すような著名な先生が在籍しているなど経済学を勉強したい人にとって最適な環境です。
かといって単位取得が難しいほど難易度が高いわけでもないので、勉強も大学生活も楽しみたいという人にもおすすめです。
明治大学(日本文学科) 62.5
青山学院大学(日本文学科) 60
文学部の偏差値を比べると明治大学の方が高くなっています。
明治大学の日本文学科では日本の言葉や、日本語によって表現された文学について深く学べます。
サークルやクラブにも力を入れたいという人にもおすすめできると評判です。
一方、青山学院大学の日本文学科では古事記から村上春樹まで幅広い分野を学べます。自分の知らないことへの知的好奇心が強い人におすすめです。
明治大学 62.5
青山学院大学 62.5
法学部の偏差値は同じとなっています。
明治大学法学部は「権利自由」・「独立自治」の精神で自立的に学び、論理的に思考できることを目指し活動しています。
卒業後の進路を想定したコースが5つ設置されており、二回生から専門的な分野を学び始めるプログラムです。
一方、青山学院大学の法学部も卒業後の進路を見据え、「ビジネス法コース」「公共政策コース」「司法コース」「ヒューマン・ライツコース」の4つのコースを設置しています。
「法学」を通して「生活」を構想することを掲げ、演劇と法廷を掛け合わせた「青学法廷劇」を行うなど面白い活動も特徴的です
。
ここまで明治大学と青山学院大学についていろいろな面から比較してきました。
しかし明治大学と青山学院大学にW合格した場合、結局どちらに進学すればいいのでしょうか。
結論からいうと「自分が何を重視するか」で変わります。つまり自分が大学生になったらどんなことをしたいかということです。
・サークルに入ってキャンパスライフを思いっきり楽しみたい
・将来のために全力で勉強したい
・部活に入って、活発に活動したい
・勉強はほどほどに、趣味や外部での活動を楽しみたい
今あげた以外にも大学生になったらさまざまなやりたいことがあると思います。それがあなたの重視しているものです。
もちろんこれは日々変わっていくものでもあります。受験前は明治大学がいいと思っていたけどいざW合格したら青山学院大学の方がいいと思うかもしれません。
大事なのは「大学生になったらどんなことをしたいか」を日々考え価値観を明確にしていくこと。少しずつでいいので考えてみましょう。