受験情報

2021.08.01

【明治大学の日本史の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介

目次

明治大学では、政治経済学部・法学部・商学部・文学部・農学部・経営学部・情報コミュニケーション学部・国際日本学部の8学部で日本史受験が可能です。
学部ごとの出題傾向の差や他大学と比較したときの特徴を掴み、十分な対策を練って臨みましょう。

今回は、明治大学における日本史の入試傾向と対策を紹介致します。

勉強法やおすすめの参考書についても触れますので、明治大学志望者は是非チェックしてみてください。

明治大学の日本史の入試基本情報

まずは、明治大学の入試で使われる日本史について、基本的な情報を確認していきましょう。

出題範囲

明治大学の日本史は、日本史Bの範囲から出題されます。
日本史Aや歴史総合では対応できない範囲も多いので、必ず日本史Bを履修して挑みましょう。

出題形式と解答形式

明治大学の日本史は、マークシート形式と記述形式の両方で出題されます。
どの学部でも必ず記述形式の問題がありますので、記述対策は必須です。

唯一、全学部統一入試のみマークシート形式で行われます。

配点情報

全学部統一入試でも、学部別の一般入試でも、100点満点で採点されます。
学部ごとに大問数が異なるため1問あたりの配点率は異なりますが、全体で何点取れるかを意識しておくのがよいでしょう。

試験時間と時間配分

試験時間や時間配分も、学部によって異なります。
全学部統一入試では、60分で4~5つの大問に取り組みます。
年度によって大問数ごと変更されていますので、過去問をアテにしすぎず基礎力を磨くのがよいでしょう。

明治大学の日本史は難しい?難易度を解説

明治大学の日本史は、初見の史料問題が多く、比較的難易度が高い傾向にあります。
使う知識自体は平易なものですが、覚えた知識と史料を結び付けられるかどうかがポイントになるでしょう。
また、正誤問題の比率が高いため、時間配分を間違えてしまう受験生も多いです。
いかに問題を解き慣れているかが問われますので、十分な演習量を確保しておいた方がよさそうです。

明治大学の日本史の入試傾向を学部ごとに解説

ここからは、入試形態・学部ごとに日本史の傾向を紹介していきます。
受験を検討している学部があれば、チェックしてみましょう。

全学部入試

全学部統一入試に限り、全問マークシート形式で出題されます。
近世・近現代からの出題が多く、年号や時系列を問うレベルの高い正誤問題が中心となっているのが特徴です。
教科書や資料集の隅に載っているような単語まで覚える必要はありませんが、基本的な知識・用語を複数組み合わせた問題が多いため、注意しましょう。

法学部

法学部の日本史は、60分で大問4つを解きます。
大問2.4はマークシート形式、大問1.3は記述形式になることが多いです。

憲法や法律の分野に関する記述問題が毎年出題されています。
時代ごとに新しく制定された法律の内容そのものを説明させるもの、制定された時代背景や理由を説明させるもの、意義や目的を説明させるものなど幅広く、1つの法律に関する深い知見が問われます。
制定された年や内容はもちろん、前後にどんな社会的事情があったのかを理解しておくことが重要です。

政治経済学部

政治経済部の日本史は、60分で大問5つを解きます。
大問2以降がマークシート形式、大問1が記述形式になることが多いです。

記述形式の割合が他学部と比較して低めではありますが、1問あたり100文字以上などボリュームの大きい解答を求められた実例があります。
過去の記述形式の問題は全て近世もしくは近現代から出題されていますので、南蛮貿易以降の日本史は記述にも対応できるよう対策しておきましょう。

また、正誤問題を中心としたマークシート形式が多いため、想定以上に時間を取られてしまうかもしれません。
配点の高い記述形式から取り掛かるなど、工夫を凝らすのがポイントです。

商学部

商学部の日本史は、60分で大問4つを解きます。
全ての大問でマークシート形式と記述形式が入り交ざっていることが多く、特定の大問を優先的に解くなどの工夫がしにくい学部だと言えるでしょう。

近現代における史料問題が多く、特に商学部と密接に関わる内容がピックアップされています。
貨幣の歴史、商業に関する法律や政治などは必ずチェックしたいポイントです。

また、商業全体の歴史を問うような問題も頻出です。
貿易による世界との商い、日本国内における製品の流通・配送網・地域ごとに異なる特産品など、幅広い視点で歴史を追いましょう。

文学部

文学部の日本史は、60分で大問5つを解きます。
大問1.2.4がマークシート形式、大問3.5が記述形式になることが多いです。

文学部は、他学部と比較して非常に広い範囲から出題されるのが特徴です。
近世・近現代だけでなく原始・古代からさまざまな時代が扱われますので、苦手な時代がある人とは非常に相性が悪くなるでしょう。

テーマ史などは少なく、時代ごとに順を追って学習していくことがおすすめです。
史料問題の比率は高いため、史料やデータに触れながら深掘りしていきましょう。

農学部

農学部の日本史は、60分で大問5つを解きます。
全ての大問でマークシート形式と記述形式が入り交ざっていることが多く、特定の大問を優先的に解くなどの工夫がしにくい学部だと言えるでしょう。

記述形式の問題では、用語や人名など単語としての知識が問われることが多いです。
長文で解答するようなものは少なく、一問一答に対応できれば概ね問題ないでしょう。

反対に点を落としやすいのは、正誤問題です。
暗記偏重で対応できる記述形式が多いように、マークシート形式でも暗記が重視されます。
年号や都市など僅かな違いに気づかなければいけない問題も多いため、単語以外の暗記も必須です。

経営学部

経営学部の日本史は、60分で大問3つを解きます。
他学部より少ない大問数であり、マークシート形式と記述形式が入り混じって出題されるのが特徴です。

年によっては出題の全てが近世・近現代が占めているなど、時代の偏りが大きい学部です。
優先順位を高めるのは近世・近現代にして問題ないでしょう。

ただし、その分特定の時代を深掘りした出題が多くなります。
銀行の破綻など経済に与えた影響が大きい事件や、商形態の変遷については特に頻出なので、必ず押さえておきましょう。

情報コミュニケーション学部

情報コミュニケーション学部の日本史は、60分で大問3つを解きます。
大問1はマークシート形式、大問2以降はマークシート形式と記述形式が入り混じることが多いです。

近世・近現代以降の出題が多いという明治大学全体の傾向に沿っており、情報コミュニケーション学部でも同様のことが言えます。
明治時代以降の出題が多く、特に新聞記事や風刺画を活用した史料問題が頻出です。
マスメディアが先導する世論などに焦点を当てていることが多いため、その角度から日本史を見直してみるのがよいでしょう。

国際日本学部

国際日本学部の日本史は、60分で大問4つを解きます。
大問1はマークシート形式、大問2以降はマークシート形式と記述形式が入り混じることが多いです。

史料問題が必出の学部です。
学校や予備校で使用する資料集に掲載されていない史料が使われることも多く、日本史の知識をフル活用して情報を引き出す論理的思考力が問われます。

また、学部としての特性なのか、貿易や外交に関する問題の比重が多いです。
日本史と世界史がリンクする部分を探るなど、科目の枠に縛られない勉強が必要になってくるでしょう。

明治大学の地理受験は可能?入試傾向・対策やおすすめの参考書も解説!

明治大学の日本史の対策ポイント

明治大学の日本史は、学部ごとの差が大きいため、文理別の特色はありません。
ここでは、対策ポイントをいくつか紹介します。

ややこしい正誤問題が多い。新出単語以外の暗記も必要。

明治大学の日本史は、僅かな違いを指摘するようなややこしい正誤問題が多いです。
日本史の勉強をする際はどうしても新出単語の暗記ばかりに気を取られてしまいますが、年号・人物・地域に至るまで、関わる全てを暗記する必要があるでしょう。
単語をバラバラに覚えるのではなく、前後関係や因果関係を理解しながら知識として定着させることが欠かせません。

史料問題の比重が多い!演習で慣れることが不可欠

どの学部でも、必ずと言っていい程史料問題が出されています。
学部によっては資料集に掲載されていない史料を活用することもありますので、初見レベルを高めておく必要があるでしょう。
そのためには、基礎力を固めた後の史料問題演習が欠かせません。
見たことのない史料のどの部分に着目するか、いくつかパターンを見て慣れておくのがよいでしょう。

近世・近現代の勉強は必須!比重を高めにして問題なし

明治大学は、近世・近現代からの出題が多いのが特徴です。
学部によっては原始・古代から時系列順に出題されることもありますが、なかには近世・近現代のみから出題される学部もありますので、チェックしておきましょう。
少なくとも、近世・近現代からの出題が一切ないことはあまり考えられません。
勉強の比重を高めにして問題ないかと思われますので、反復演習を繰り返しましょう。

明治大学の日本史で高得点を取るための勉強法

明治大学の日本史対策をするには、史料問題対策が欠かせません。
ここでは、史料問題を効率よく学ぶ勉強法を紹介します。

他大学の史料問題だけをピックアップして解く

史料問題は、とにかく解いてきた問題数や慣れが重要です。
受験するつもりのない大学の過去問も積極的に入手し、史料問題の部分だけで構わないのでどんどん解いていきましょう。
特に國學院大學や立正大学など、日本史に強い大学の過去問がおすすめです。
初見力を高めるという意味でも非常に高い効果が期待できます。

さまざまな史料に触れておく

日本史に限らず、「史料」と呼ばれるものの形態はさまざまです。
風刺画やイラスト・写真・手紙やメモ・書籍・新聞・地図・データなど、さまざまな史料に触れておきましょう。
意外に思われるかもしれませんが、動画や音声による史料のチェックも欠かせません。
なかには放送された音声を文字起こしして史料として活用した例もありますので、紙だけの勉強に頼らないのがポイントです。

重要語句はまんべんなく暗記しておく

史料問題の正誤を分けるのは、重要語句に関する基本的な知識です。
史料は見慣れない旧字体や古語で記されていることも多く、読み解くだけでも一苦労するでしょう。
そのなかから1つの重要語句を見つけられれば、記憶から引き出すべき時代や人物にアテをつけられます。
あくまでも基礎力の上に成り立つ問題であることを理解し、まずは教科書レベルの暗記から始めましょう。

明治大学の日本史対策におすすめの参考書3選

ここでは、明治大学の日本史対策に適した参考書を紹介します。
基礎から応用まで幅広くピックアップしていますので、自分のレベルや復習したい単元に合わせて検討してみましょう。

山川出版『山川一問一答日本史』(日本史一問一答編集委員会)

多くの高校で教科書として採用されている、山川出版の日本史準拠の一問一答問題集です。
ややこしい正誤問題が多い明治大学日本史を乗り切るのは、まず確実な基礎力をつける必要があります。
用語の暗記には間違いなく役立ちますので、英単語帳と同じような扱いで何度も解いていくのがよいでしょう。

ナガセ出版『日本史史料一問一答【完全版】2 nd edition(金谷俊一郎)

大手予備校・東進ハイスクール及び東進衛星予備校で日本史を担当する人気講師による執筆です。
過去30年分の大学入試データから史料問題に特化して編集されたのが特徴で、史料問題対策には欠かせない1冊にとなっています。
史料に補記されたルビや通釈も便利なので、理解力を上げるためにも活用していきましょう。

河合出版『"考える"日本史論述―「覚える」から「理解する」へ』(石川晶康)

大手予備校・河合塾で日本史を担当する人気講師による執筆です。
記述形式の割合が高い明治大学と相性がよく、論述・記述問題だけをひたすら演習できます。
細かい知識よりも思考力を問うような問題が多いため、基礎力をつけてから臨むのが理想です。

明治大学の入試で日本史と世界史どちらを選べばよい?

明治大学の日本史と世界史は、それぞれ出題範囲も傾向も大きく異なります。
自分がどちらの方が得意か見極めながら選択していくのがよいでしょう。

例えば、日本史は思考力があり初見の史料問題にも対応できる人に向いています。
丸暗記が苦手で、読み解く力勝負をしたい人に向いているでしょう。

反対に、明治大学の世界史はテーマ史が多いのが特徴です。
時代ごとに区切った出題はあまり行われず、宗教史・政治史・外交史・経済紙・商業史など1つのテーマごとに変遷を問うような問題が多いことを理解しておきましょう。
そのため、歴史を流れで覚えることが得意な人に向いています。

【明治大学の世界史の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介

まとめ

明治大学の日本史は、近世・近現代を中心に史料問題の比率が高めです。
どの学部でも記述形式が多めになっていますので、史料対策と記述形式は必須項目として抑えておきましょう。

まずは、基礎力をつけてから思考力を養うのが効果的です。
紹介した参考書を利用しながら、少しずつ実力をつけていきましょう。

明治大学の入試を徹底解説!入試方式や学部ごとの入試科目もご紹介