受験情報

2021.08.01

【明治大学の数学の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介

目次

明治大学では、政治経済学部・商学部・経営学部・農学部・情報コミュニケーション学部・理工学部・総合数理学部の7学部で数学受験が可能です。
他大学と併願する場合でも、出題傾向を読み解き、十分な対策を練って臨みましょう。

今回は、明治大学における数学の入試傾向と対策を紹介致します。

勉強法やおすすめの参考書についても触れますので、明治大学志望者は是非チェックしてみてください。

明治大学の数学の入試基本情報

まずは、明治大学の入試で使われる数学について、基本的な情報を確認していきましょう。

出題範囲

明治大学の数学は、数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B(数列とベクトルを含む)の中から出題されます。

学部によってどこまで出題されるか異なりますが、総合数理学部や理工学部では数学Ⅲと数学Cの受験が必須なので、あらかじめ把握しておきましょう。

出題形式と解答形式

明治大学の数学は、マークシート形式と記述形式との両方で出題されます。

文系学部はマークシート形式の出題が多くなりますが、理系学部では記述形式の割合が高くなります。
全学部統一入試に限り、全問マークシート形式で出題されます。

記述形式の問題は、特に表現力や論理的思考力が試されます。
部分点がもらえる可能性はありますが、省きすぎ・説明しすぎは減点の対象になりますので、「どう記述するか」というテクニックも含めて学んでおきましょう。

配点情報

全学部統一入試でも、学部別の一般入試でも、100点満点で採点されます。
学部ごとに大問数が異なるため1問あたりの配点率は異なりますが、全体で何点取れるかを意識しておくのがよいでしょう。

試験時間と時間配分

試験時間や時間配分も、学部によって異なります。
全学部統一入試では、60分で3つの大問に取り組むため、大問1つにつき15分程度で解答するのがよいでしょう。
残りの時間は、見直しに充てるのがベストです。

明治大学数学の3つの特徴

明治大学の数学には、難問・奇問はほとんど出題されません。
基礎を重視すれば問題ないものばかりですが、出題傾向は必ずチェックしておきましょう。

単元横断型の問題が多い

複数の単元の知識を使わないと解けない問題が多いです。
単元ごとに特化した演習だけでなく、横断型の演習にも積極的に取り組みましょう。

微積分は頻出単元のため注意

明治大学は、文系・理系関係なく微積分の出題割合が高いです。
計算量が多い単元でもありますので、計算ミスに注意しながら確実に解いていく必要があります。
理系学部では特に科目横断型かつ難関レベルの微積分が出題される傾向が高いです。

学部に合わせた対策が必須

全学部統一入試では比較的オーソドックスな出題が多いですが、一般試験では学部ごとに特色が異なります。
総合数理学部では記述形式の証明問題が出たり、農学部では農化学の現場で役立つような数式問題が出たりしますので、過去問に目を通しておきましょう。

何割とれば良いのか

学部によって、最低合格ラインは大きく異なります。
平均して5~7割取れていれば問題ありませんが、確実な合格を狙うなら7割以上を目指しましょう。

明治大学の数学は難しい?難易度を解説

明治大学の数学は、参考書の基礎~応用レベルが解ければ問題ない難易度です。
超難問はほとんど出題されませんので、特殊な対策は必要ないでしょう。
しかし、微積分の単元は他と比較して難易度が高い傾向にありますので、早慶上智レベルの問題にも取り組んでおくのが理想です。

明治大学の数学の入試傾向を学部ごとに解説

ここからは、入試形態・学部ごとに数学の傾向を紹介していきます。
受験を検討している学部があれば、チェックしてみましょう。

全学部統一入試

全学部統一入試に限り、全問マークシート形式で出題されます。
学部ごとの一般入試と比較すると平易な傾向にありますので、8割以上の高得点も狙えるでしょう。
ベクトルが微積分は近年必ず出題されていますので、必須の単元です。

文系学部

次に数学で受験できる文系学部を1つずつ確認していきましょう。

政治経済学部

政治経済学部の数学は、60分で大問3つを解きます。
大問1と2はマークシート形式、大問3は記述形式になることが多いです。

レベルはあまり高くありませんが、計算が複雑なものが多いため時間切れに注意する必要があるでしょう。
また、記述形式の大問3には微積分が出題される確率が高いため、問題演習には積極的に記述を取り入れるのが理想です。

商学部

商学部の数学は、60分で大問3つを解きます。
大問1と2はマークシート形式、大問3は記述形式になることが多いです。

出題範囲の偏りはなく、全範囲から幅広く出題されます。
ただし、他学部と比較して証明問題が出る確率が高いです。
その場合は記述形式である大問3に当てられることが多いため、マークシート以外の演習もしておきましょう。

経営学部

経営学部の数学は、60分で大問3つを解きます。
大問のほとんどはマークシート形式であり、記述形式は2~3題に限られています。

数と確率・数列・ベクトル・微積分からの出題が多く、難易度は基礎学力が身についていれば問題ないレベルです。
しかし、複数単元を横断した融合問題の割合が高いため、苦手単元を作らないことが重要です。 全範囲を抜け・漏れなく習得できるような対策をするのがベターです。

情報コミュニケーション学部

情報コミュニケーション学部の数学は、60分で大問3つを解きます。
大問1と2はマークシート形式、大問3は記述形式になることが多いです。

年度によって出題傾向が大きく異なるため、全範囲を網羅的に学ぶ必要があります。
いわゆる「ヤマ張り」がしづらい学部でもあるため、着実な学力を身につけていきましょう。
三角関数と面積が出題される場合は配点が高くなることが多いため、応用問題まで対応できるよう演習していきましょう。

理系学部

次に数学で受験できる理系学部を1つずつ確認していきましょう。

農学部

農学部の数学は、2科目120分で大問6つを解きます。
大問4つ分がマークシート形式、大問2つ分が記述形式になることが多いです。

数学Ⅱ・数学Bの比重が多いですが、数学Ⅰ・数学Aの知識があることが前提になっている問題も多く、基礎学力が試されます。
微積分・図形・方程式からの出題に偏るなど一定の傾向がありますので、過去問を繰り返し説いていくことが重要です。

理工学部

理工学部の数学は、90分で大問3つを解きます。
マークシート形式と記述形式が入り混じっていますが、記述偏重で出題されることが多いです。

大問数は文系学部と変わらないものの、時間が1.5倍と多く確保されています。
それだけ難易度が高くややこしい計算式を扱うことが多いため、まずはケアレスミスをなくせるよう集中力を磨いておく必要があるでしょう。
使う知識自体は、比較的平易です。複合問題に対応できるよう対策しておけば、難しいレベルではありません。

総合数理学部

総合数理学部の数学は、120分で大問4つを解きます。
全問マークシート形式になることが多く、量を解く訓練が求められます。

二字曲線や複素数平面など他学部ではあまり出題されない単元を扱うことが多く、論理分野の対策も欠かせません。
また、年度によって大問数が変わることもあるため、試験開始と同時に全体チェックして時間配分を考えていくテクニックも必要でしょう。

明治大学の数学の対策ポイント

明治大学の数学は、文系学部・理系学部ごとに対策ポイントが分かれます。
効率よい学習を叶えるためにも、目を通しておきましょう。

文系学部

まずは文系学部の対策ポイントを紹介します。

ケアレスミスが命取りになるため、集中力を磨くこと

文系学部の数学は基本的な問題が多いため、ケアレスミスが命取りになります。
合格者と不合格の差が1点しかないことも出てくることを想定し、集中力を磨いておきましょう。

基礎レベルの問題を徹底すること

明治大学文系学部の数学には、難問の出題がほとんどされません。
基礎から標準レベルの問題が多いため、まずは基礎レベルの問題を徹底しましょう。
教科書や参考書の演習問題が解ければ十分なので、あまり難しいレベルに手を出しすぎず、反復演習するのが理想です。

証明問題への対策を忘れずに行うこと

文学部の数学でも、証明問題が出ることがあります。
マークシート形式に対応して一部が穴あきになって出題されることもあれば、完全記述形式で丸々全て記入する必要があることもありますので、どちらにも対応できるようにしましょう。
まずは基礎レベルから始め、大学入試共通テストレベルまで少しずつ引き上げていくのがポイントです。

理系学部

次に理系学部の対策ポイントを紹介します。

記述形式の出題が多いため、表現力を磨くこと

文系学部と比較すると、記述形式の出題率が高くなります。
解答に辿り着いた考え方を、簡潔かつ分かりやすく伝える表現力を磨きましょう。
また、特定の単語が入っていないと採点時に減点される場合もあります。
記述対策をする際は、必ず点数だけでなく模範解答の表現に着目して真似していくのがポイントです。

公式や定理は全て覚えておくこと

問題レベルが高いわけではありませんが、広範囲に渡って基本的な知識を問う問題が多いです。
そのため、公式や定理など暗記で済むものは全て覚えておきましょう。
記述形式の出題の際に、公式や定理を用いて解法を記せば客観的な正当性も伝わります。
計算や見直しに当てる時間を長く取る秘訣にもなりますので、必ず取り組みましょう。

微積分はMARCHレベル以上の問題にも挑戦すること

明治大学は、学部を問わず微積分が頻出単元です。
理系学部でも同様の傾向がありますが、文系学部以上に難易度が高いことが多いため、十分な対策をしておきましょう。
できれば、MARCHレベル以上の数学に取り組み、少し難しい問題に慣れておくべきです。
とはいえ、奇問と言われるような珍しい角度からの出題は非常に稀です。
慶応大学の数学も同様に基礎力重視かつ計算が煩雑めな問題が出ますので、そのような大学の過去問に挑戦していくのがよさそうです。

明治大学の数学で高得点を取るための勉強法

明治大学の数学対策をするには、高得点を視野に入れてあらかじめ勉強法を確立しておくのがおすすめです。
ここでは、点に直結する基礎力を重視した勉強法を紹介しますので、参考にしてみてください。

ストップウォッチを使ったスピード重視の演習

ストップウォッチを使い、短い時間で大量の問題を解けるようタイムアタックをしてみましょう。
解く問題は、基本的な計算問題で構いません。
毎日同じようなレベルの計算問題を20~30問スピード重視で解き、かかった時間と正解率をメモしておくのが分かりやすいです。
基礎力重視の明治大学ではちょっとしたケアレスミスが命取りになる場合があります。
学部によっては計算問題に時間をかける余裕がない場合もありますので、後半の応用問題に時間を割けるよう、あらかじめ対策しておきましょう。

単元横断型で知識を定着させる複合演習

明治大学の数学を突破するには、単元横断型の学習が欠かせません。
まずは単元ごとに基本的な知識をインプットする必要がありますが、ある程度基礎力がついてきたら単元の枠に囚われない複合的な問題園主に取り組みましょう。
過去問はもちろんですが、参考書の巻末にある総合問題を複数ピックアップして解くことが近道です。
科目ごとの全範囲を網羅できる参考書があれば1冊あたりの問題数も多くなりますので、探してみましょう。

分かりやすい途中式を意識した記述演習

記述形式への対策は、分かりやすい途中式を書き慣れておくことが重要です。
用意された解答スペースに対し、半分以下の記述しかできないようであれば誤答を疑った方がよいでしょう。
反対に、解答スペースが圧倒的に足らないような記述をしてしまうのも疑問です。
文量・使う公式や定理・途中式のどの部分を省くかなど複合的に考え、模範解答のパターンを探っていくのがおすすめです。

明治大学の数学対策におすすめの参考書3選

ここでは、明治大学の数学対策に適した参考書を紹介します。
基礎から応用まで幅広くピックアップしていますので、自分のレベルや復習したい単元に合わせて検討してみましょう。

学研プラス『高校数学Ⅰをひとつひとつわかりやすく。パワーアップ版』(小島秀男)

同じシリーズで数学Aや数学Ⅱなどの分冊も展開しています。
超基礎のレベルから分かりやすく解説していることで有名な参考書で、数学に苦手意識がある人でも取り組みやすい内容です。
図やイラストを使った定理解説が多いため高い理解を得ることができ、「理解しきらないまま公式を使うことに違和感がある」という人にも向いているでしょう。
ただし、応用問題はほとんど扱いません。
あくまでも全単元をサッとインプットするために使い、早めに他の参考書に切り換えるのが吉です。

チャート研究所『チャート式基礎からの数学Ⅰ+A』(チャート研究所編纂)

同じシリーズで、数学ⅡBや数学Ⅲなどの分冊も展開しています。
大学受験対策に活用される機会が多く、通称「青チャート」という名前で注目を浴びています。
レベル別に段階を踏んで勉強できるので、徐々に応用レベルへ切り替えたい人に向いています。
分かりやすい解説ページもついていますが、演習問題ごとの解答は比較的簡素です。
あくまでも基礎力がついてから取り組むイメージでいて、つまずいたり分からなかったりする問題があれば解説ページに戻る、というサイクルを組み立てるのが理想です。

河合出版『文系数学の良問プラチカ数学Ⅰ・A・Ⅱ・B』(鳥山昌純)

同じシリーズで、理系数学の良問プラチカも展開しています。
大手予備校・河合塾で数学を担当する講師が執筆しており、文系・理系それぞれの受験に必要な数学を網羅的に解説しています。
問題演習に入る前に公式や定理を分かりやすくまとめているページがあるため、暗記にも役立つでしょう。
また、明治大学の数学対策に必須な微積分の問題量が多いのもメリットです。
ただし、問題レベルは比較的難易度が高めに作られており、難関大学合格者御用達だと言えます。
MARCH以上を目指す学生が使用するテキストでもあるため、確実に高得点を狙いたい場合に活用しましょう。
オーバーワークにならないよう、基礎を十分理解してから取り組むのが理想です。

明治大学の文系で数学受験ってどうなの?

明治大学の文系は、数学受験できる学部が限られています。
しかし、該当学部受験生の7割以上が、数学以外に選択できる地歴・公民・政経など社会科目の受験を選択します。
数学が得意な文系学生であれば、周りと大きく差を開くきっかけが作れるでしょう。
また、政治経済学部・商学部・経営学部・情報コミュニケーション学部共に、入学後に必ず数学の知識を使います。
授業についていけず単位を落とすことのないよう、3年後4年後を見据えて数学受験をするのも賢い選択だと言えそうです。

まとめ

明治大学の数学は、学部よって少しずつ傾向が異なります。
まずは自分がどの学部を目指すかイメージしながら情報を集めましょう。

それまでは、基礎~標準レベルの問題を繰り返し解き続けるのがポイントです。
ケアレスミスなく突破できるよう、まずは基礎力を重視するのが一番です。

明治大学の入試を徹底解説!入試方式や学部ごとの入試科目もご紹介