受験情報

2021.08.01

【明治大学の入試物理の傾向と対策】勉強法やおすすめの参考書も解説!

目次

明治大学では、理工学部でのみ物理受験が可能です。
全学部統一入試に限り、法学部・政治経済学部・文学部・農学部・情報コミュニケーション学部・国際日本学部・総合数理学部でも選択科目として受験することができます。

今回は、明治大学における物理の入試傾向と対策を紹介します。

勉強法やおすすめの参考書についても触れますので、明治大学志望者は是非チェックしてみてください。

【明治大学の生物の傾向と対策】勉強法やおすすめの参考書も解説!

明治大学の物理の入試基本情報

まずは、明治大学の入試で使われる物理について、基本的な情報を確認していきましょう。

出題範囲

明治大学の物理は、物理基礎および物理から出題されます。
理科総合など他の理科科目だけでは対応できない範囲も多いので、必ず物理基礎及び物理を履修して臨みましょう。

出題形式と解答形式

明治大学の物理は、マークシート形式と記述形式の両方で出題されます。
物理に限らずどの科目でも必ず記述問題が扱われますので、記述対策は欠かさず行いましょう。

唯一、全学部統一入試のみマークシート形式で行われます。

配点情報

全学部統一入試でも、学部別の一般入試でも、100点満点で採点されます。
それぞれ1問あたりの配点率は異なりますが、全体で何点取れるかを意識しておくのがよいでしょう。

試験時間と時間配分

全学部統一入試では、60分で4つの大問に取り組むため、大問1つにつき10分程度で解答するのがよいでしょう。
理工学部の入試は80分で3つの大問に取り組みます。
時間配分に配慮し、最後にケアレスミスの確認ができる余裕を残しておくのがポイントです。

物理が必要となる学部とは?

学部ごとの一般入試で物理を使うのは、理工学部のみです。
その他の理系学部では、化学や生物が課されることはありますが物理受験はできません。
ただし、理工学部でも物理が必須とは限りません。
物理及び化学からそれぞれ大問3つ(合計6つ)出題され、そのなかから大問3つを選択して解答します。
化学だけで3題選択して埋めることも可能なので、明治大学で物理が必須である学部はないということが分かります。

明治大学の物理の難易度はどれくらい?

明治大学の物理は、一般的な教科書・参考書に対応できていれば問題ないレベルです。
しかし、制限時間に対し設問数が比較的多めであるため、問題の難易度よりは解答のスピードで苦戦する受験生が多いです。
記述形式での出題も行われますので、スピード重視の対策は欠かさず行いましょう。

【明治大学の入試化学の傾向と対策】勉強法やおすすめの参考書も解説!

明治大学の物理の入試傾向を学部ごとに解説

ここからは、入試形態・学部ごとに物理の傾向を紹介していきます。
受験を検討している学部があれば、チェックしてみましょう。

全学部入試

全学部統一入試に限り、全問マークシート形式で出題されます。
40~55問程度の間で問題数に幅があり、対策しづらい科目だと言えるでしょう。
実験する理由や背景を問うような問題や、実験データを活用して思考力を問うような問題もが例年出題されているため、知識の丸暗記だけに頼らない対策が必要です。
正誤問題や発展問題がややこしい傾向が強いため、使う知識は標準レベルでありながら全体の難易度は少し高めだと把握しておきましょう。

理工学部

理工学部の物理は、80分で大問3つを解きます。
ほぼマークシート形式ですが、2~3問は記述形式の出題がされるため、どちらもバランスよく対策しておきましょう。

例年、力学や電磁気分野からの出題が全体の3分の2程度を占めます。
残り3分の1は年度によって異なりますが、理工学部であるという特性が影響しているのか、波・熱分野からの出題が多い傾向にあります。

問題形式は多岐に渡り、正誤問題・回答式の選択・実験結果に基づいた表やグラフの選択・事象理解などさまざまです。
単純に語句・公式・知識を一問一答形式で問うようなものは少なく、複合的な問題が多いのが特徴です。

記述形式の問題は、途中式を含め答えを算出するような問題が頻出です。
公式を使うような単元については、穴埋めだけに頼らず自分1人でフル解答できる力を養いましょう。

明治大学の物理の対策ポイント

明治大学の物理は、知識そのものは平易でありながら問題の出題傾向に癖があるのが特徴です。
ここでは、対策ポイントをいくつか紹介します。

化学も解けると有利になる

明治大学は他大学と比較しても珍しく、物理と化学が「理科科目」として同時出題されます。
全体で6つの大問があるうち、3問は物理、3問は化学から出題され、そのなかから合計で3大問分解答すれば採点の対象となる形式です。
そのため、化学を履修しているのであれば物理だけでなく化学にも目を通してみましょう。
化学の方が難易度低めに設定されている、もしくは自分の得意単元が出題された、という場合には物理に限定せず化学を解答するのも1つの手段です。

力学・電磁気・波動が頻出

物理のなかでも特定の単元からの出題に偏っているのが明治大学理工学部物理の特徴です。
特に力学・電磁気・波動からの出題が多いため、ここでニガテを作らないよう徹底的に対策しておきましょう。
他の単元に関する難易度は比較的平易ですが、上記で挙げた3単元に関しては難易度の高い問題も出題されます。
MARCHや早慶クラスの物理の過去問をピックアップし、力学・電磁気・波動のみ探して解くのもよいでしょう。

実験データを見慣れておく必要がある

数式を用いた算出や用語の暗記だけでなく、実験データを用いた問題にも慣れておきましょう。
表・グラフ・写真・図形を活用して実験データを示し、そこから何が分かるか、なぜそのような結果になったのか、実験の背景や理由となる要素は何かなど、複数の観点から読み解くスキルが求められます。
問題内で生じている物理現象に関する問いもありますので、併せて対策しておくのが理想です。

明治大学の物理で高得点を取るための勉強法

明治大学の物理対策をするには、特定の単元への重点的な対策とスピードを重視した問題演習が欠かせません。
ここでは、効率よく学ぶ勉強法を紹介します。

過去問には早めに取り掛かる

通常、過去問に取り組むのは3年の夏以降とされていますが、可能な限り早めに着手するのが理想です。
幅広い分野からの出題に備えるのが受験の基本だとはいえ、明治大学の物理は特定の単元に大きく出題が偏る傾向にあります。
特に力学・電磁気分野からの出題や、波・熱分野からの出題が多いです。
力学であれば単振動、電磁気であれば電荷・磁気と力学の融合問題、磁気と起電力、電気回路などが頻出す。
あらかじめ全体の傾向を掴んでから再度単元ごとに復習できるよう、早めの対策を心がけましょう。

時間を意識して問題演習する

理工学部での物理は比較的時間の余裕がありますが、全学部統一入試に限っては60分で40~55問を解く必要があります。
ある程度時間を意識した問題演習が必要なので、理解しておきましょう。
同じ参考書の演習問題を解く際にも、1周目でかかった時間と2周目でかかった時間を比較し、本来であれば2周目の方が短時間になるよう対策すべきです。
ストップウォッチなどを活用し参考書に直接所要時間をメモ書きしながら、少しずつスピードアップを図りましょう。

公式を活用する問題は記述に対応できるようにする

明治大学理工学部の物理では、毎年少量ながら必ず記述形式の問題が出されます。
点差をつけるポイントにもなっているので、確実な合格や高得点を狙うのであれば記述対策が欠かせません。
特に、公式に当てはめて数式を紐解くような単元に関しては、自分で1から立式し、答えを導けるよう対策を重ねましょう。
参考書では穴埋めや最終回答だけしか求められない場合でも、途中式を正確に整えながら書く癖をつけていけば、それが自然と記述対策になります。

明治大学の物理対策におすすめの参考書5選

ここでは、明治大学の物理対策に適した参考書を紹介します。
基礎から応用まで幅広くピックアップしていますので、自分のレベルや復習したい単元に合わせて検討してみましょう。

学研プラス『宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動』(鯉沼拓)

明治大学の物理は難しい知識を活用する問題や難問・奇問が少ない傾向にあるため、まずは手堅く基礎固めをするのがポイントです。
初めて物理を学ぶ人や、教科書以上に噛み砕いて物理を教えてほしい人は、本参考書を活用しましょう。
単元ごとに分冊があるためニガテ分野ごとにピックアップしやすく、明治大学で頻出の力学・波動が1冊にまとまったバージョンもあります。
イラストが多く解説が丁寧なため、初学者でも問題なく公式の理解が進むでしょう。

かんき出版『物理の解法フレーム[力学・熱力学編]』(笠原邦彦)

力学・熱力学、電磁気・波戸・原子物理の2冊に分かれています。
単元ごとに大学入試における物理の全体像を解説するところから始まり、問題を解く上で必要不可欠な考え方を習得できます。
「問題のどこに重要事項が隠されているか分からない」という人に向いているため、基本的な知識を入れてから問題演習に進むまでのステップで活用しやすい参考書です。
同じシリーズで『物理の完全制覇 プラチナ例題[力学・熱・波動編]』も出版されているため、ある程度力がついたらレベルアップしてチャレンジするのがよいでしょう。

河合出版『物理のエッセンス 力学・波動』(浜島清利)

力学・波動編、熱・電磁気・原子編に分かれている参考書です。
問題を解く際に必要な公式や解法を全てリストアップしており、これ1冊を公式集のようにして活用することが可能です。
定番となる問題解法がオールジャンル解説されているため、収録されている例題を解く際にも便利です。
ただし、公式がなぜその公式になったのか、どういう原理で解答するのかなど、基本的な解説は手薄な印象です。
ある程度基礎力がついてから活用する参考書だと思った方がよいでしょう。

旺文社『物理の良問問題集[物理基礎・物理]』(中川雅夫)

大学入試で類題の出題が予想される良問だけをピックアップした参考書です。
コンパクトにまとまった基礎項目確認ページがあり、確認問題・必須問題・レベルアップ問題と段階で踏んで挑戦することができます。
また、問題編よりも解答・解説編の方が分厚く仕上がっており、万が一分からない問題や抜けている単元があっても反復復習しやすい構造になっています。
また、問題は単元・テーマごとにまとまっているため知識を整理しながら解きやすく、必ず解いておいた方がいい良問だと言えるでしょう。
明治大学の物理は難問・奇問がほぼ出ないため、基本となる良問を繰り返し解くのがポイント です。

旺文社『全レベル別問題集 物理』(旺文社編集部)

レベル別に4つの分冊に分かれています。
一番難しいレベルが私立上位大学及び国公立大学上位レベルに対応しているので、ここまで問題なく解答できれば明治大学には十分対応できます。
力学18題・熱6題・波動9題・電磁気17題・原子4題の合計54題掲載されており、教科書とは異なる視点から物理現象を捉えた解説が特徴です。
別角度からの思考を養うきっかけにもなりますので、新鮮な学びと記述形式にも対応できる論理力が培われます。
1つレベルを下げると私立標準大学及び国公立大学レベルになるため、心配な人はそちらからチャレンジするのもおすすめです。

明治大学の物理学科とは?

明治大学理工学部には、物理学科が存在します。
物理学に関するエキスパートを育成する学科でもありますので、物理の学習をより深めたい人は受験を検討してみましょう。

明治大学物理学科の基本情報

明治大学理工学部物理学科は、「宇宙からゲノムまで全ての謎に挑む」をモットーに講義を展開しています。
同じ物理学科のなかでも、物性物理学・生物物理学・光の物理学・環境エネルギー物理学・宇宙と原子の物理学など学年が進むにつれて専門性が細分化し、自分に合った道に進めます。
他学部と比較して教授との距離が近く、個別指導やサポート教育が充実しているのが特徴で、早期のうちにゼミや研究室に所属して自分の興味を深めていくことができるのです。
また、明治大学は豊富な研究設備を有しています。
力学、電磁気、音や光などの基礎的な実験から、X線回折測定、高温超伝導や走査電子顕微鏡測定など高度な実験も可能なので、実験設備を重視する受験生からも評価が高くなっています。

明治大学物理学科の偏差値

明治大学理工学部物理学科の偏差値は、およそ57.5~60.0です。
年度によって多少の差はありますが、ここ数年大きな変動はありません。
明治大学のなかでも一般的な偏差値であり、難易度は平均レベルだと言えます。

明治大学物理学科の入試情報

全学部統一入試の場合、外国語(コミュニケーション英語Ⅰ・コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ・英語表現Ⅰ・英語表現Ⅱ・ドイツ語・フランス語)から1科目、数学ⅠAⅡB、数学Ⅲ、理科(物理・化学・生物)から1科目、の4科目必要です。
4科目全て受験しないと合否判定の対象にならないため、注意しましょう。

学部別の一般試験の場合、数学・理科(物理・化学各大問3つ・合計大問6つ出題のうち、大問3つ分を解答)・外国語が必須です。

また、大学入学共通テストを利用して受験することも可能です。
その場合、あらかじめ3科目受験か4科目受験かを選択します。
3科目受験であれば、数学・理科・外国語が必須です。
理科は物理・化学・生物・地学のなかから1つ選択しましょう。
4科目受験であれば、上記に加えて国語(現代文または古典)が課されます。

明治大学物理学科の就職状況

明治大学理工学部物理学科は、大学院進学率が高いことでも有名です。
全体の53.2%が就職、40.3%が進学、6.5%が留年や留学などその他の手段を取っています。
就職の場合、IT業界もしくは製造業への就職で全体の過半数を占めています。
メーカーの研究室などに配属されるケースも多く、理系学部ならではの就職活動が叶います。

まとめ

明治大学の物理は、基本的な単語や公式が習得できていれば問題なく解けるレベルです。
ただし、データを活用した論述問題への対策が欠かせないため、十分な問題演習を行いましょう

まずは、基礎力をつけてから思考力を養うのが効果的です。
紹介した参考書を利用しながら、少しずつ実力をつけていきましょう。

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