受験情報
2021.08.01
目次
首都圏の難関私立大学5校を表す「MARCH」に属する明治大学は、一般入試だけでも年間10万人近い学生が受験する人気校です。
今回は、明治大学の特徴を学部ごとに解説致します。
強みや魅力もピックアップしますので、志望校として検討している方は是非参考にしてみくてください。
まずは、明治大学の基本情報をチェックしていきましょう。
明治大学は、「明大(めいだい)」と略されることも多い大学です。
1881年に創設した明治法律学校を源流に「権利自由、独立自治」を理念として掲げ、自由と自治の精神を養うことを目的として建学されました。
10の学部と16の研究科を持つ総合大学であり、32,000人を超える学生が学んでいます。(※2020年時点)
明治大学は、都内に3ヵ所、神奈川県に1ヵ所のキャンパスを保有しています。
駿河台キャンパスでは、法学部・商学部・政治経済学部・文学部・経営学部・情報コミュニケーション学部(各学部3・4年次)、大学院・法科大学院・専門職大学院の学生が学びます。
明治大学のメインキャンパスでもあり、「日本のカルチェ・ラタン」とも称される学生街・御茶ノ水に位置するため、都心からも郊外からも多くの学生が集まります。
特に目を引く23階建ての「リバティタワー」は2000年に竣工されたばかりの新しい建物であり、国土交通省による都市景観大賞を受賞するなど、明治大学のシンボルとなる存在になりました。
和泉キャンパスでは、法学部・商学部・政治経済学部・文学部・経営学部・情報コミュニケーション学部(各学部1・2年次)、大学院の学生が学びます。
京王線・井の頭線「明大前駅」にあり、新宿・渋谷・吉祥寺・下北沢など学生が多く集まる場所からのアクセスがいいことで有名です。
2014年に日本図書館協会建築賞を受賞した「新和泉図書館」は特に学生の利用率が高く、蔵書数でも居心地のよさでも関東屈指の存在となっています。
生田キャンパスでは、理工学部・農学部(1~4年次)、大学院の学生が学びます。
理工学部と農学部の学生が通うことから豊富な研究設備を整えており、バイオ施設・植物工場基盤技術研究センター・振動実験解析棟などを有します。
また、キャンパス内に農学部専用の農園や温室もあり、都心でありながら自然を体感できるキャンパスとしても有名です。
また、産学連携の場としても活用されており、企業の研究者も複数出入りしています。
中野キャンパスでは、国際日本学部・総合数理学部(1~4年次)、大学院の学生が学びます。
文化・サブカルチャー発信の地かつ国際色豊かな土地として知られている中野に位置し、留学生が多いのが特徴です。
ティーチングアシスタントによる学習支援や留学カウンセラーによる相談も頻繁に行われており、聴覚教材を用いてグローバルな学びができるよう工夫されています。
明治大学には、他の大学にはない魅力や特徴があります。1つずつ紹介致しましょう。
3年次以降からゼミ授業が始める大学が多い中、明治大学では1~2年次からゼミへの参加を可能としています。
ディスカッションやプレゼンテーションの機会が多く、座学だけでは養えない知見やコミュニケーション能力を手に入れやすくなるでしょう。
研究室出身のOBとも縦連携しやすく、就職や産学連携にも役立ちます。
明治大学には、国家試験対策を専門とする「国家試験対策センター」があります。
司法試験・公認会計士試験・国家公務員試験などそれぞれの目標に向けてノウハウを授ける、通常講義とは別のカリキュラムがあり、将来を見据えた学びが提供されています。
また、世界44ヵ国258大学と協定を結び、留学にも積極的です。
留学しながら休学せず4年間で卒業するシステムや助成金などのサポートも複数あり、短期から長期までさまざまな留学が可能です。
明治大学はスポーツ推進ステイトメントを掲げており、スポーツ競技を通した教育や社会貢献にも積極的です
アイスホッケー・フィギュアスケート・競泳・スポーツ射撃・クライミングなど好成績を残す部活が多く、2020年には東京オリンピックに向けたラグビー男子日本代表台3次スコットに明治大学の現役大学生が選出されたことで話題になりました。
グラウンドやプールなどのスポーツ設備も多く、学業以外の努力も存分に可能とする大学です。
明治大学は、大学受験生でなくともほとんどの人が知っているくらい高い知名度があります。
「MARCH」と称される関東難関私立大学の「M」が明治大学であることからも、学力・知名度共にあることが分かるでしょう。
そのため、全国から毎年10万人近い学生が明治大学を受験しています。
まtら、東京六大学などのグループに属しているため、野球などスポーツ界隈でも知名度が高いのが特徴です。
ここからは、明治大学にある10の学部ごとに特徴や偏差値を紹介します。
まずは、文系から確認していきましょう。
法学部は、「ビジネスローコース」「国際関係法コース」「公共法務コース」「法と情報コース」「法曹コース」の5コースに分かれます。
明治大学の前身が明治法律学校であることからも法律との関わりが深く、明治大学の「権利自由、独立自治」の理念に戻づいたリーガルマインドの育成を重視しています。
明治大学法学部の偏差値は、60.0~65.0です。
商学部は、「アプライド・エコノミクスコース」「マーケティングコース」「ファイナンス&インシュアランスコース」「グローバル・ビジネスコース」「マネジメントコース」「アカウンティングコース」「クリエイティブ・ビジネスコース」の7コースに分かれます。
実学重視の学部であることが特徴であり、保険会社で必須のインシュアランス知識やマーケティングに不可欠なビックデータ解析などをピンポイントで学ぶこともできます。
明治大学商学部の偏差値は、62.5~65.0です。
政治経済学部は、「政治学科」「経済学科」「地域行政学科」の3コースに分かれます。
相互コミュニケーションによる実地的な学習を重んじているのが特徴で、入学後早期の段階からゼミに入れるよう、ゼミ指導型コース制を導入しています。
明治大学政治経済学部の偏差値は、60.0~62.5です。
文学部は、「文学科」「史学地理学科」「心理社会学科」の4学部に分かれ、そこから更に専攻へと細分化されています。
資格取得支援が強く、教職課程はもちろん、社会教育主事課程・学芸員養成課程・司書および司書教諭課程などさまざまなキャリア支援が行われています。
明治大学文学部の偏差値は、60.0~65.0です。
経営学部は、「経営学科」「会計学科」「公共経済学科」の3学科に分かれます。
学科に分かれるのは2年次からであり、1年次のうちは複雑化・細分化されやすい経営学全体を見渡すために時間を割き、各専門領域に踏み込む基本的知見を養います。
明治大学経営学部の偏差値は、62.5~65.0です。
情報コミュニケーション学部は、情報コミュニケーション学科だけを構える単科学部です。
法学・経済学・社会学・政治学などを情報やコミュニケーションといったキーワードを軸に横断的に学べる学部であり、自由な発想を育みやすいのが特徴です。
明治大学情報コミュニケーション学部の偏差値は、62.5~65.0です。
国際日本学部も、国際日本学科だけを構える単科学部です。
4年間通して中野キャンパスで学ぶためキャンパス変更がなく、受け入れ留学生と同じ環境で交流するなど国際色豊かな学部として知られています。
明治大学国際日本学部の偏差値は、61.0~63.0です。
次に、理系学部を紹介します。
理工学部は、「電気電子生命学科」「機械工学科」「機械情報工学科」「建築学科」「応用化学科」「情報科学科」「数学科」「物理学科」の8学科に分かれます。
明治大学で最も大学院進学率が高い学部であり、学部4年間で基礎を、大学院博士前期課程2年間で専門研究を学べるよう、カリキュラムが組まれています。
明治大学理工学部の偏差値は、57.5~62.5です。
農学部は、「農学科」「農芸化学科」「生命科学科」「食料環境政策科」の4学科に分かれます。
大学付属の農場やバイオセンターなどの環境が豊富に用意されており、座学だけでなく実地的な研修・実験が行えるのが特徴です。
明治大学農学部の偏差値は、57.5~62.5です。
総合数理学部は、「現象数理学科」「先端メディアサイエンス学科」「ネットワークデザイン学科」の3学科に分かれます。
数理科学とコンピューターカリキュラムを中心に据えたカリキュラムが特徴であり、AI・データ解析・ネットワークシステム・データベースシステムなど幅広い先端学問を学べます。
明治大学総合数理学部の偏差値は、57.0~62.5です。
毎年10万人近い学生が受験する明治大学の人気の秘訣は、どこにあるのでしょうか。
ここでは、人気の理由を3つ紹介致します。
明治大学のキャンパスは全て都心からのアクセスがよいことで知られています。
学生街であり家賃相場も外食費相場も安い御茶ノ水に位置する駿河台キャンパスや、サブカルチャー発信の地である下北沢からほど近い和泉キャンパスなどが有名で、都心の大学に憧れがある学生から人気が高い理由を裏付けています。
明治大学は毎年高い偏差値を出すことが多く、MARCHの中でも最難関大学として注目を浴びています。
早稲田大学・慶応義塾大学・上智大学など更に上の私立大学の滑り止めとして受験する学生も多く、毎年多くの希望者が集まります。
明治大学出身の有名人・著名人・財界人が多く、縦繋がりの強い明治大学が人気を博しています。
例えば、芸能界ではビートたけしさん・北川景子さん・山下智久さん・藤森慎吾さんが有名です。
スポーツ界では、野球の福田周平さん・長友佑都さんなどもよく名が上がります。
学園祭にOBが来ることも多く、注目を浴びるきっかけになっているようです。
では、明治大学の評判やイメージはどうでしょうか?世間からみた明治大学の評判をピックアップ致します。
豊富な専門学科を持つ総合大学でありながら他学部履修できる制度もあり、多種多様な学問を極められる場として評判なようです。
また、駿河台キャンパスのリバティタワーが近年の明治大学の象徴になっており、近代的で優れた学問ができる大学というイメージになっています。
昔は、硬派な男子学生がほとんどを占める大学という印象があったようです。
駿河台や後楽園など学生闘争が激しい地域の真ん中にあったことも関係しているようですが、近年はそのようなイメージもなくなり、誠実な男子学生の姿が根付いています。
昔は明治大学に通う女子学生はレアだと言われていましたが、近年は男女比7:3くらいになっています。
国際日本学部や文学部は女子比率が高く、反対に女子比率の少ない総合数理学部や理工学部に通う女子学生はサバサバしているイメージがあるようです。
最後に、実際に明治大学に通う学生からのリアルな口コミを紹介します。
意欲がないと置いていかれます。
勉強がしたいと強い意思を持っていれば、最高の環境だと思います。
しかし、やる気が落ちてしまうと成績が落ちるのも一瞬です。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/828/rd_725983/
有名大学なのでいいと思います。大学なのでやはり自分の努力次第でどうにでもなると思います。サポートもしっかりしてるんじゃないかな。 https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/828/rd_725983/
先輩の様子を見ていると、きちんと就職も次々決まっているようなので、サポートは良さそうです。明治大学は学歴フィルターに引っかかることはあまりないと思うのでそこの心配はいらないと思います。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/824/rd_724436/
しっかり努力できる環境があり、就職にも有利という口コミが多く確認できました。
明治大学は、関東でも有名な難関私立大学です。
多種多様な学びの場を提供してくれているため全国から入学希望者が集まることでも有名で、毎年高い偏差値を誇っています。
自分が望む進路に合わせて対策し、合格から逆算して努力していきましょう。