明治大学の地理受験は可能?入試傾向・対策やおすすめの参考書も解説!

明治大学では、政治経済学部・商学部・文学部・農学部で地理受験が可能です。
学部ごとの出題傾向の差や他大学と比較したときの特徴を掴み、十分な対策を練って臨みましょう。

今回は、明治大学における世界史の入試傾向と対策を紹介致します。

勉強法やおすすめの参考書についても触れますので、明治大学志望者は是非チェックしてみてください。

明治大学は地理受験可能か?

明治大学では、一部の学部に限り地理受験が可能です。
具体的には、政治経済学部・商学部・文学部・農学部の4学部です。
全学部統一入試でも地理受験が可能ですが、一般入試では地理受験できない学部もあるため、注意しましょう。
まずは自分がどの学部への入学を希望するか定め、それに合わせた対策をしていくことが重要です。

明治大学の地理の入試基本情報

まずは、明治大学の入試で使われる地理について、基本的な情報を確認していきましょう。

出題範囲

明治大学の世界史は、地理Bの範囲から出題されます。
地理Aだけでは対応できない範囲も多いので、必ず地理Bを履修して臨みましょう。

出題形式と解答形式

明治大学の地理は、マークシート形式と記述形式の両方で出題されます。
どの学部でも必ず記述形式の問題がありますので、記述対策は必須です。

唯一、全学部統一入試のみマークシート形式で行われます。

配点情報

全学部統一入試でも、学部別の一般入試でも、100点満点で採点されます。
学部ごとに大問数が異なるため1問あたりの配点率は異なりますが、全体で何点取れるかを意識しておくのがよいでしょう。

試験時間と時間配分

試験時間や時間配分も、学部によって異なります。
全学部統一入試では、60分で4つの大問に取り組むため、大問1つにつき10分程度で解答するのがよいでしょう。
残りの時間は、ケアレスミスの確認に充てるのが理想です。

明治大学の地理の入試傾向を学部ごとに解説

ここからは、入試形態・学部ごとに地理の傾向を紹介していきます。
受験を検討している学部があれば、チェックしてみましょう。

全学部入試

全学部統一入試に限り、全問マークシート形式で出題されます。
試験時間が60分でありながら45問以上出題された年もあり、時間配分と解答のスピードが求められます。
系統地理・世界地誌・地域調査などから満遍なく出題されますが、系統地理における人文地理への配点割合が高くなる傾向にありますので、人文地理は漏れなく学習していきましょう。

政治経済学部

政治経済学部の地理は、60分で大問4つを解きます。
大問1はマークシート形式、以降はマークシート形式と記述形式が入り混じることが多いです。

記述形式の問題は、そう多くの文章量を求められません。
大体50~80文字程度の短文であることが大半なので、小規模記述対策のボリュームを増やすのが理想です。

他学部と比較し、地域ごとの特性や地域が抱える問題・課題に関する出題が多いです。
新聞やニュースを活用して最新の地域問題に触れておきながら、「なぜその特性・課題が発生しているのか」というバックグラウンドにまで目を向けて理解を深めておきましょう。

商学部

商学部の地理は、60分で大問5つを解きます。
大問1.2.5が記述形式、大問3.4がマークシート形式になることが多いです。

難易度はそう高くなく、基本的な知識があれば問題なく解答できるレベルです。
しかし、設問の3分の1程度が空所補充の問題であり、用語や語句を確実に書き取れる力が試されます。

また、国家同士の関係性・貿易・協定・同盟などに関する出題が多いです。
時代背景や地理関係などありとあらゆるバックグラウンドを学びながら、今の関係性が築かれた要因を探るのがポイントです。

文学部

文学部の地理は、60分で大問4つを解きます。
大問2がマークシート形式、それ以外はマークシート形式と記述形式が入り混じることが多いです。

表・グラフ・地図・統計情報の読み取り問題が多くなる傾向にあります。
地理用語への基本的な理解はもちろん、図や表から正確な情報を素早く読み取り、自分の言葉で分かりやすく表現する力が求められます。
暗記だけでなく記述対策を欠かさず行い、初見問題への対応力も上げていきましょう。

農学部

農学部の地理は、60分で大問4つを解きます。
大問1.2はマークシート形式、大問3.4は記述形式になることが多いです。

問題や年によって難易度にバラつきがあり、対策しづらい学部だと言えるでしょう。
学部の特性がよく現れ、地域ごとの農産物・特産品・それを育む風土や地域の特色・貿易に関する問題は頻出です。
日本地理・ヨーロッパ地理・アメリカ地理・中国地理だけでなく、インド地理や東南アジア地理が出題されることもあり、地域ごとの頻出傾向は探りにくい傾向にあります。
まずは基本的な知識を幅広く定着させることに専念するのがよさそうです。

明治大学の地理の対策ポイント

明治大学の地理は、学部ごとの差が大きいため、文理別の特色はありません。
ここでは、対策ポイントをいくつか紹介します。

表・グラフの読解対策は必須

明治大学の地理は、全学部統一入試を除き、どの学部でも必ず記述問題が出題されます。
表やグラフから情報を引き抜いて知識と参照する読解問題も多く、データに触れ慣れておく必要があるでしょう。
教科書や資料集に掲載されていないオリジナルのデータも多いため、とにかく多くのデータ問題を解くことが肝心です。

「なぜそうなるのか」の理由を探る

記述問題のなかには、「なぜそうなるのか」「どうしてこの結果が出たのか」という因果関係を問うものが多く出題されています。
「この地域でこのデータが取れるのはなぜか」
「この特産物が育った理由は何か」
「どうして国同士協定を締結したのか」
など、バックグラウンドを探る対策をするのが不可欠です。
地理用語を暗記することだけに留めず、特色や特徴を見つけ、その理由まで関連付けて覚えましょう。

地域ごと・国ごとの関係性をピックアップする

地域ごと・国ごとの関係の違いや、その理由も探るとより力がつきます。
国際協力やグローバル対応をすることが重要視される昨今、時代の潮流に合わせてこのような問題が増えているのかと思われます。
地域・国単体だけの知識だけに留まらせず、お互いに関係性にまで踏み込んで知識を定着させていきましょう。

明治大学の地理で高得点を取るための勉強法

明治大学の地理対策をするには、データ問題対策が欠かせません。
ここでは、効率よく学ぶ勉強法を紹介します。

データ問題だけに特化した参考書を活用する

地理用の参考書のなかには、データ問題に特化したものが存在します。
教科書や参考書に掲載されていないデータ・地図・表・グラフを活用して問題を解かせるようなものばかり掲載されているため、いい問題演習のチャンスとなるでしょう。
明治大学の地理は、データ問題対策が必須です。
定期テストや模試だけの演習では量が足りなくなってしまうため、別に2~3冊参考書を用意しておいた方がよさそうです。

暗記ではなく紐づけに頼った学習をする

地理は一見暗記科目だと思われますが、丸暗記しようとすると情報量が莫大になり、抜け・漏れの原因となります。
「なぜ」「どうやって」の部分に着目し、要素と要素を紐づける学習に目を向けてみましょう。
例えば、特産品の種類や収穫量を全地域全て丸ごと暗記するとなると、かなりの勉強量が必要です。
しかし、気候・地形・土壌状態・人口などを紐づければ、自然と特産品の内容や量の予測ができることもあるでしょう。
こうした紐づけを繰り返し、「解答を予測する」ことが重要です。

一問一答による基礎力向上も効果的

地理を暗記に頼るのは危険とはいえ、最低限暗記しなければいけない知識も多いです。
そのような問題には一問一答問題集を少量活用し、確実に知識の定着を図りましょう。
あまり多すぎる参考書を使うのは逆効果です。
自分と相性のいい1~2冊を、受験直前まで繰り返し何周もするようなイメージで取り組めば、「覚えたはずなのにいつの間にか忘れてしまった」ということを防げます。

【明治大学の世界史の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介

明治大学の漢文対策におすすめの参考書5選

ここでは、明治大学の地理対策に適した参考書を紹介します。
基礎から応用まで幅広くピックアップしていますので、自分のレベルや復習したい単元に合わせて検討してみましょう。

ナガセ出版『村瀬の地理Bをはじめからていねいに 系統地理編』(村瀬哲史)

初めて地理を勉強する初心者に向いている参考書です。
地理・気候・農林水産業・鉱工業・人口・都市などさまざまな観点からひとつひとつの地域を分析していて、テーマに沿った学習が可能です。
基本的な知識をインプットするのに役立てやすく、どれくらいのボリュームのどんな単元を学べば地理が完成するかざっくり全体像を知るのにも便利です。

Z会出版『実力をつける地理100題 増訂第2版』(Z会編集部)

記述・選択・論述などさまざまな出題傾向を網羅した問題演習用参考書です。
特に対策が不足しがちな論述問題に特化しており、レベルは難関私立大学から国立大学二次試験程度なので、明治大学の地理対策にも十分活用できます。
巻末には入試に対応した総合問題が収録されているため、実践的な問題演習をしたい人にも向いています。
増訂版前の旧版から100題全て入れ替わっているため、演習量が不足していると感じる人は旧版も手に入れてチャレンジしてみましょう。

ナガセ出版『地理B一問一答【完全版】』(山岡信幸)

地理の一問一答用問題集です。
系統地理・地誌・地図問題まで全て収録した一問一答問題集であり、用語の暗記だけに留まらない問題演習が可能です。
全国の入試問題と予想問題を含め5,000問以上収録されているため、一問一答集はこれ1冊に集約して繰り返し使っていく受験生も多い定番書として知られています。
また、入試で出題された図版も忠実に再現されているため、データ問題対策への入り口として使用するのもよいでしょう。

河合出版『納得できる地理論述』(伊藤彰芳・佐藤裕治・中野泰男・仁科淳司・坂本勉)

地理の記述問題に対策できる参考書です。
複数の論述を扱うだけでなく、どのような意図で作問され、どのような知識を活用する問題なのか、総合的な解説があるのが特徴です。
また、解答に当たって注意しなければいけない単語や用語への解説や、採点基準も付記されているため、答案作成技術の向上に役立つのもポイントです。
記述問題初心者向きの参考書なので、基礎・基本の知識が定着した段階で活用するのがおすすめです。

KADOKAWA『大学入試 地理B論述問題が面白いほど解ける本』(宇野仙)

難問大学入試の地理記述に特化した、ハイレベルな参考書です。
頻出テーマごとに55のジャンルへ細分化し、ポイントを抑えた解説を展開しています。
なかには複数の表・グラフ・データを活用しないと解けない難問などもあり、初見のデータに対応しながら推論を立てる練習がしたい人に向いています。
明治大学の過去問をあらかた解き終わってしまった後の追加問題演習として活用するのもよいでしょう。

【明治大学の日本史の入試傾向と対策】勉強法やおすすめ参考書も紹介

明治大学の地理学科とは?

明治大学文学部には、地理学専攻が存在します。
ここでは、地理学科に関する詳しい情報を解説していきましょう。

明治大学地理学科の基本情報

明治大学文学部地理学専攻は、自然・人文・社会に関する幅広い知識と教養を身につける場です。
世界の国・都市・山脈・河川・各地の農産物や産業に関する特筆事項を学ぶことで、自然環境の成り立ちから都市・農村における経済や社会の動きまで総合的に見る目を養います。
時には地理学の幅を飛び越えて地域の宗教や言語を学ぶ機会もあり、地理学に限定しない学びをしやすい専攻だと言えるでしょう。
また、他学部と比較してフィールドワークが多いのも特徴です。
日本だけでなく世界を飛び回りながら実地研修を行い、「歩く・観る・考える」に即した学びを深めます。

明治大学地理学科の偏差値

明治大学地理学科の偏差値は、およそ60.~62.5程度です。
年度によって多少の差はありますが、ここ数年大きな変動はありません。
明治大学のなかでも一般的な偏差値であり、難易度は平均レベルだと言えます。

明治大学地理学科の入試情報

全学部統一入試の場合、外国語・国語(漢文を除く)が必須です。
もう1科目を世界史・日本史・地理・政治経済・物理・化学・生物・数学のなかから選択します。
選択科目を2科目にすることも可能ですが、その場合はより高得点の科目の方を合否判定に活用します。
他大学と併願するに当たり、得意科目が複数ある場合は2科目受験するのがよいでしょう。

学部別の一般試験の場合も同様に、外国語と国語が必須です。
世界史・日本史・地理から1科目選び、100点満点60分で解答します。

また、大学入学共通テストを利用して受験することも可能です。
その場合、あらかじめ3科目受験か5科目受験かを選択します。
3科目受験であれば、外国語と国語が必須です。
地理歴史・公民・数学・理科4教科11科目のなかからもう1科目選択し、受験しましょう。
5科目受験であれば、外国語と国語に加えて地理歴史から1科目が必須となります。
加えて、公民・数学・理科の3教科11科目から2科目選択する必要があるため、1科目は理系の選択が必要です。

明治大学地理学科の就職状況

地理学専攻だけの就職データは出ていませんが、文学部史学地理学科全体で93.5%の就職率を誇ります。
91.0~96.5%程度の就職率に落ち着く学部が多いため、史学地理学科も平均程度の結果が出ていると分かります。

就職先は、メーカー・情報通信業・卸売小売業を中心に、幅広く分布しています。

まとめ

明治大学の漢文は、基本的な漢文単語や句法が習得できていれば問題なく解けるレベルです。
ただし、データを活用した論述問題への対策が欠かせないため、十分な問題演習を行いましょう

まずは、基礎力をつけてから思考力を養うのが効果的です。
紹介した参考書を利用しながら、少しずつ実力をつけていきましょう。

明治大学の入試を徹底解説!入試方式や学部ごとの入試科目もご紹介

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