【明治大学商学部】入試情報や就職状況、評判を徹底解説

関東圏内の難関私立大学として有名な明治大学は、7つのコース制に分かれている商学部を有しています。
明治大学商学部は、他大学の商学部や明治大学内の他学部と比較してどのような特徴があるのでしょうか。

今回は、学部の特徴だけでなく入試情報や就職情報についても触れながら解説していきます。

志望校のひとつとして検討している方は、是非参考に目を通してみてください。

明治大学商学部の概要

まずは、明治大学商学部の基本的なプロフィールを紹介します。
概要を知っておくことで他の学部・大学との比較がしやすくなりますので、チェックしてみましょう。

明治大学商学部の学科情報

明治大学商学部は、7つのコース制に分かれています。
ここでは1つずつコース情報を紹介します。

アプライド・エコノミーコース

アプライド・エコノミーコースでは、応用経済学を通して将来経済活動の担い手になるために必要な能力を備えた人材の育成を行います。
日常生活と密接な関連を持つ市場経済に焦点を当て、経済学・経済史・統計学の基礎的学習を応用して分析・考察できるスキル身につけます。
また、国際的な視点を含むマクロ経済学・ミクロ経済学の知識を活用しながら財政赤字・少子高齢化・通過効き・環境問題などへの切り口を見つけていくのが特徴的なコースです。

マーケティングコース

マーケティングコースでは、商取引そのものに焦点を当てながら、ヒト・モノ・カネという三大原理と市場活動の関連瀬を学びます。
更に細分化された「流通・マーケティング部門」では、商品販売に関する理論的な技術の取得を目指します。
商品をエンドユーザーまで効率よく流通させる方法を学び、日本経済の活性化を目指す学問です。
「交通部門」では、鉄道・道路の混雑問題や宅配便会社の経営問題など流通及び交通に焦点を当て、企業の物流効率化やサプライチェーンの構築を目指します。
交通とまちづくりや駅・車両のバリアフリー化を学ぶことも多く、多様な学びが深められるでしょう。

ファイナンス&インシュアランスコース

ファイナンス&インシュアランスコースでは、金融・証券商品としての保険に着目し、差死因のデリバティブについて研究します。
「実学の明治」らしい学問であり、証券アナリストやファイナンシャルプランナーが活用する実務的な学びを深められることが特徴であり、資産運用・株式や債券などの市場分析・企業の資金調達・金融サービス・国際金融・保険商品のリスク管理法など幅広く学べる環境だといえるでしょう。
更に、「金融・証券部門」と「保険部門」とに細分化して学びを深めます。

グローバル・ビジネスコース

グローバル・ビジネスコースでは、日本と世界との貿易・経済の関係性を包括的に研究しながら、世界へ羽ばたくビジネスマンの育成を手掛けています。
前半の年次では、貿易のさまざまなシステムや制度・世界経済の現状や諸問題などを理論中心に解き明かし、現代社会が置かれた状態を正しく把握しましょう。
後半の年次では日本の貿易活動や国際経営活動を幅広く学習しながら、異文化コミュニケーションやビジネス交渉などの体系的に理解しながらグローバル・ビジネスの場における実践的な能力を養います。

マネジメントコース

マネジメントコースでは、企業経営を成長させる人材の育成に取り組みます。
持続的に高い業績を上げ、資本主義社会で長く勝ち抜く企業を下支えする要素は何か、どんな経営戦略が有効であり、時代に合わせてどのような戦略立てを行っていけばいいのか、民間企業からの立場から研究・分析を重ねます。
複雑な社会を自分なりに見る視点を身に付けられるコースでもありますので、自立した企業人および起業家を目指したい人に向いているコースだと言えるでしょう。

アカウンティングコース

アカウンティングコースでは、世界で通用する会計スキルを学びます。
2005年にEU諸国及びオーストラリアで導入された国際会計基準(現在の国際財務報告基準)なども焦点に当てながら、国際基準の統合を計れる職業会計人を育成します。
公認会計士や税理士などの国家試験突破を目指す学生が多いことでも有名で、大学院教育とも密な連携を取っているのが特徴だといえるでしょう。
会計の観点からビジネス・広報活動をしたい人におすすめです。

クリエイティブ・ビジネスコース

クリエイティブ・ビジネスコースでは、時代に合わせたニュー・ビジネスを的確に把握し、起業家精神に富んだ人材の育成を目指します。
産業構造そのものへの理解や分析を広げながら新たなビジネス・チャンスを探り、社会人として自立・独立した意欲や職業能力のキャリアアップを図るのが特徴です。
実際に起業家になった卒業生も多く、なかには在学中に学生起業した人も少なくありません。
2004年に新設された新規気鋭のコースであり、近年特に注目が高まっています。

明治大学商学部のキャンパス情報

明治大学商学部の学生は、学年ごとに2つのキャンパスを使い分けます。

1~2年次は、和泉キャンパスに通学します。
京王線・井の頭線の「明大前駅」下車徒歩5分という立地にあり、新宿・渋谷・吉祥寺からのアクセスに強いのが特徴です。
他にも法学部・政治経済学部・文学部・経営学部・情報コミュニケーション学部の1~2年生が通うキャンパスであるため、フレッシュな雰囲気です。

3~4年次は、明治大学のメインキャンパスである駿河台キャンパスに通学します。
JR中央線・総武線・東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」、東京メトロ三田線・新宿線・半蔵門線「神保町駅」など複数の路線からアクセスできる都心の一等地にあり、通学の利便性が高いです。
こちらも法学部・政治経済学部・文学部・経営学部・情報コミュニケーション学部の3~4年生が通うキャンパスであるため、より専門分野ごとに学問を極めようとする学生が多いのが特徴です。

明治大学商学部の学費はどれくらい?

明治大学商学部にかかる学費は、以下の通りです。

入学金:200,000円
授業料:876,000円
教育充実料:208,000円
実習料:7,000円
学生健康保険互助組合費:3,000円
父母会費:12,000円
【合計】1,306,000円

ただし、これは初年度(1年次)の学費です。
それ以降は、2年次1,111,000円、3年次1,116,000円、4年次1,151,000円と少し負担が減る傾向にあります。

留学費用・サークルや部活の会費・ゼミ活動にかかる費用などはこれに含まれませんので、あらかじめ知っておきましょう。

明治大学商学部の人数と男女比

明治大学商学部に在籍している学生は、4,466名です。
うち3,045名が男子学生、1,421名が女子学生であり、男女比率は約2:1です。

男子学生が女子学生の2倍程度在籍する学部であると分かります。

明治大学商学部で学ぶこと

明治大学商学部は、建学の精神「権利自由」「独立自治」にもとづき、商学の専門家として知の融合を行い、現代社会が抱えるビジネス的な課題解決ができる人材の育成を目指す学部です。
知識や教養を身につけるだけでなく、他社と積極的に関わり正義を実現できるコミュニケーション能力の高い人材であるべきという考え方が根強く、早期のうちから少人数のゼミナール授業やプレゼンテーションなどを活用する相互コミュニケーション授業が行われるのが特徴です。

・商学の専門知識と深い教養の知識を兼ね備えて,理論的思考で事象を考えることができる
・外国語運用能力を備えた総合的な国際性,現代社会を理解する知識を身につける
・商学の最先端分野に関する理論的・実証的研究の成果を習得する
・「総合的市場科学」の視点より市場現象に関わる多様な課題を的確に分析し,それらを解決できる能力を有する
・自ら主体的に学び,行動する積極性,様々な人々と協働できるチーム力及びコミュニケーション力で課題解決に取り組むことができる

上記のスキルを培い、134単位の基準を満たした学生に商学士の称号が与えられます。

明治大学商学部の特徴

明治大学商学部は、社会に出てからさまざまな分野で活躍できる人材を育成するのが特徴です。
・経済政策や国際経済に関する分析能力のある人材
・交換・取引の仕組みを理解し、社会的経済および個別企業の視点から分析できる人材
・銀行、保険、証券システムを学び金融スペシャリストとして活躍する人材
・貿易や経済環境を学び、貿易実務や国際経営活動ができる人材
・企業経営の中核を担えるマネジメントができる人材
・会計の国際化と制度改革に対応し、職業会計人として活躍できる人材
・日本経済に活力を生み出すニュービジネスやビジネスチャンスを掴める人材

などへの成長を想定しており、実学に即した学びを行います。

公認会計士試験や行政書士試験の受験者も多く、キャリアにつながる資格取得を目指しやすいのも特徴です。

明治大学商学部の入試情報

ここでは、明治大学商学部の入試情報を紹介します。
受験を検討している人は、合格のための情報収集を行いましょう。

学科ごとの偏差値と倍率

明治大学は、商学部商学科のみの単一学科です。
入学後に7つのコースを選択することになりますが、受験時には商学部商学科を受験しましょう。

商学科の偏差値は、62.5~65.0です。
倍率は受験形式により異なりますが、一般入試は5.5~6.2倍、全学部統一入試は4.9~5.4倍になることが多いです。

【明治大学の学部偏差値ランキング】おすすめ学部や学部序列も解説

一般入試の受験科目・配点と合格最低点

明治大学商学部の一般入試は、3科目の受験が課されます。

・外国語150点満点
・国語(漢文の独立問題は出題されません)100点満点
・世界史、日本史、政治経済(左記のうち1科目選択)100点満点

上記の3科目が必須となりますので、対策しておきましょう。
社会科目は1科目のみの選択です。

共通テスト利用の科目とボーダー

明治大学商学部の全学部統一入試は、3の受験が課されます。

・外国語
・国語(漢文を除く)
・世界史、日本史、地理、政治経済、数学(左記のうち1科目)

選択科目は2つ受験することも可能ですが、より点数の高い科目のみ合否判定に使われますので注意しましょう。
毎年合格最低点は公開されておらず、基本的に上位受験者から合格を判定するシステムとなっています。

明治大学商学部の入試難易度

明治大学商学部の入試は、特殊な難問・奇問は出題されません。
基礎・基本を重視して標準レベルの問題への対応ができれば、手堅く合格することができるでしょう。

しかし、一般入試の場合、どの科目でも必ず記述問題が出題されます。
図やグラフなどのデータ資料や、歴史に関する史料が活用されることも多く、必要な情報を短時間で読み取る読解力が求められますので、資料問題への対策を入念に行っておきましょう。

明治大学商学部の入試傾向と対策

ここでは、明治大学商学部に共通している入試傾向を紹介します。
科目ごとの対策も参照しながら、合格までの道筋を描きましょう。

スピードよりも質重視の学習をする

明治大学は、学部よって論説文や長文が非常に長くなる傾向があるものの、商学部の入試はそこまでボリュームが大きくありません。
そのため、スピードよりも質を重視した読解力を培い、確実に点数へと繋げることがポイントとなります。
単語・熟語・語彙・語句に特化して学ぶことはもちろん、構文そのものを理解しながら正確に文章を把握できるスキルを養いましょう。

テーマ史対策をしておく

世界史や日本史は、時代ごとに区切った出題よりもテーマ史からの出題の割合が高いのが特徴です。
宗教史・文化史・外交史など、時代の枠に囚われずテーマごとに流れを把握する学習をするのがおすすめです。
特定の時代・地域に偏らない出題が多いため対策しづらいですが、難易度は比較的平易であるため、基礎基本を重視した学びを徹底していきましょう。

日常的に資料や新聞に触れておく

商学部は、どの科目でも資料分析問題が多く扱われています。
学校の教科書や資料集に掲載されていないデータや史料がピックアップされることも多いため、資料問題への対策を欠かさず行っておきましょう。
また、日常的に資料や新聞に触れる癖をつけておくことがおすすめです。
各項目の知識を点で覚えるだけでなく、線で覚えることや分析に活かすことを意識しながら学びましょう。

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明治大学商学部の就職情報

明治大学商学部に在籍する学生の就職情報を紹介します。
入口である受験だけでなく、出口である就職にも目を向けながら学校選びをしていきましょう。

卒業生の就職先について

明治大学商学部生は、大学全体を大きく上回る就職率を出しています。
就職先も幅広く、最も割合の高い順に「情報通信業」「金融業・保険業」「製造業」「卸売業・小売業」「学術研究・専門技術サービス業」となっています。

三菱UFJ銀行や三井住友銀行などのメガバンク、株主総会エヌ・ティ・ティ・データやアイ・ビー・エムなど大手情報通信会社、Panasonicや日立製作所など大手メーカーなどが就職先として挙げられ、さまざまな将来が歩めることが分かります。

明治大学商学部は就職に強いか

就職率からみても就職サポートからみても、明治大学商学部は就職に強い学部だと言えるでしょう。
就職キャリアセンターでは、商学部生を対象に3年次10月から就職・進路ガイダンスを開始します。
業界研究セミナー、就職能力・適性検査、就職活動体験報告会、学内セミナーなどのイベントも多く、学内だけでも就職関連の情報を十分仕入れることが可能です。
また、公認会計士など難関国家試験合格を目指して大学院進学をする学生も多く、それぞれが描くキャリアにコミットしたサポートが受けられるとわかります。

明治大学商学部の評判・口コミ

ここでは、実際に明治大学商学部に通う学生からの口コミを紹介します。
パンフレットやHPだけでは分からない生の声に触れ、学生生活をより具体的にイメージしていきましょう。

充実できる大学ライフ

教授の方々の細々とした解説,とても親切で分かりやすく勉強がとても充実します。
先輩方も優しく親切に大学のキャンパスについての紹介,勉強においての今後に役立てるコツ等々,紹介してくれます。本当に感謝でしかありません。 https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/827/rd_691251/

活気で溢れていて勉強にはおすすめの大学

大学に入っても勉強の意欲がある人にはとてもおすすめできるほどいい学科です。
施設も私立なのでとても力を入れていて環境が整っています。 https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/827/rd_670601/

個を育てる学びがある

全体的に充実したキャンパスライフを送ることの出来る環境が整っていると思う。勉強できる環境や制度も整っていてありがたい。 https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/827/rd_659790/

やっぱり明治がナンバーワン

基本的には勉学の環境は整っていると思います。
図書館も広く、勉強スペースもしっかり設けられています。
ただ、食堂とコンビニが1つしかないので、お昼時は本当に混雑しています。 https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/827/rd_658205/

まとめ

明治大学は、10学部を有する総合大学です。
商学部は、企業経営や市場活動に特化して学べる学部であるため、毎年多くの受験生が志願しています。

明治大学商学部への入学を希望する人は、入試傾向を的確に掴み、対策していきましょう。
また、早期の段階で学内の雰囲気や就職・留学などの情報を掴み、入学後のミスマッチがないか確認していくことも重要です。

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