
明治大学の入試は決して簡単ではありません。とはいえ、正しく対策することで合格することができます。そこで今回は「明治大学に受かりたい」人に向けて、科目別に効率的な勉強法を解説します。正しい受験対策を知り、自分に合った効率的な勉強法を見つけましょう。
明治大学の入試基本情報
明治大学の一般入試は全学部統一入学試験(全学部日程)と一般選抜入学試験(個別日程)の2つに分かれています。また、個別日程は学部ごとに問題が異なるため、受験する学部や日程に応じて対策する必要があります。
科目によっては難易度が高いものもありますが、正しく試験対策をすれば、十分に合格可能です。文系学部であれば英語・国語と選択科目の3科目がベースとなります。
選択科目は学部によって選べない場合もあるので、事前に確認してください。また、理系学部も学部によって選択できる科目が大きく異なります。
明治大学に受かりたい人がやるべき勉強法を科目別に解説
明治大学の受験対策について、科目別に詳しく解説します。科目ごとに正しくアプローチし、効率的な学習を目指しましょう。
英語
英語は文理問わず全ての学部で共通の問題が出題されます。明治大学の英語は長文問題で構成されており、長文を正しく理解する能力が重要です。長文を理解するためには、語彙と文法の知識が欠かせません。
語彙は英語力を伸ばす上での基礎です。「ターゲット1900」レベルの自分に合った単語帳を選び、地道に覚えましょう。ポイントは反復です。声に出したり手を動かしたりしながら、単語を覚えてください。続いて文法です。明治大学では文法自体を問われることはありませんが、長文をスムーズに理解するために頭に入れておく必要があります。
演習問題を解きながら、基礎的な英文法はインプットしておきましょう。語彙力と文法を抑えたら、実践的な問題を繰り返し解いてください。
明治大学の英語はスピードが求められます。ストップウォッチを使うなどして、スピード感をもって問題をこなしましょう。入試直前は苦手な部分を重点的に勉強し、ラストスパートとなります。
なお、明治大学入試の「外国語」では英語以外にドイツ語とフランス語での受験も可能です。自信のある人は他の言語で受験するのも良いでしょう。
国語
明治大学の現代文では、硬質な評論文が出題される傾向にあります。一方古文は「大和物語」「住吉物語」など有名作品から出題されます。多くの題材にふれることで、本番に出題される可能性が高いです。
また、オーソドックスな問題が多いのも特徴となります。古文単語、文法、読解力など総合的に問われます。学部によって難易度は異なりますが、さまざまな問題を解くことで、対応できる難易度です。
なお、文学部のみ漢文が出題されます。問題は基本的なものが多いです。重要単語の読み・意味を徹底的に習得しましょう。特に助動詞・助詞の意味・用法・接続は完璧になるまで繰り返し覚えてください。また、和歌修辞法や文学史なども覚えておく必要があります。英語と同様、反復学習で記憶に定着させることが重要です。英語と比べると覚えることが少ない分、他の科目との兼ね合いでスケジュール調整しやすいでしょう。
数学
明治大学の入試では、数学IIIを採用している学部は理工学部・総合数理学部です。出題形式はどの入試日程でも同じです。演習に慣れることが重要となります。「青チャート」などで完璧に解けるように計算力を高めてください。
標準的な難易度となりますが、時間が足りなくなるかもしれません。一般的な学校の進度は遅いため、予習することをおすすめします。早めに対策し、夏からは入試レベルの演習問題を解けるペースが好ましいです。
地歴
基本的には選択問題か語句記述となります。学部によっては3行での説明論述があります。早めに教科書を終え、とにかく問題をこなしましょう。
英語や古文と同様、徹底した反復学習が重要です。最初から1つ1つの語句を丸暗記しようとするのではなく、まずは流れを理解するようにしましょう。流れが理解できれば、覚えるべき単語も自然と記憶に定着しやすくなります。
公民
地歴と同様、基本的な知識を問う問題が多いです。語句を丸暗記するのではなく、システムの仕組みや成り立ちなどを体系的に理解することをおすすめします。応用問題対策に効果的です。
理科
物理・科学・生物の3科目から選択できます。早めに一通り学習し、早めに演習問題へと移行するようにしましょう。夏前に予習し終えた上で、夏からは入試レベルの問題を解けるペースが好ましいです。
物理では「力学的エネルギーの保存」「単振動」など、化学では「電池の電極反応と量的関係」など、生物では生物の反応や細胞についてが頻出テーマです。これらを中心に繰り返し学習してください。
明治大学を目指す受験生の間違った勉強法とは?
明治大学を目指すには正しい勉強法を身につけることが重要です。まずは、間違った勉強法から紹介します。
計画性がない
計画は受験で最も重要な要素の1つです。計画性のない勉強は合格する可能性を著しく下げてしまいます。「いつかやろう」と思っていると、ついつい後延ばししてしまうものです。なんとなく勉強していたとしても、受験直前に焦ってしまい、良い結果は期待できません。
自信のない状態で取り組む
自信がない状態で何かに取り組むと、達成することは難しくなるでしょう。受験も同じことがいえます。明治大学は簡単ではありません。受かる自信がない人も多いでしょう。自信のない状態で受験に挑んでしまうと、本来の力を発揮できません。
明治大学を受ける前に自信をつける必要があります。自信のつけ方は、正しい計画や先生との相談、模擬試験に慣れるなど、人それぞれです。
勉強法のフィードバックをしない
正しい計画や勉強法だと自分で思っていても、実際は間違っている可能性もあります。そこで重要なのが勉強法のフィードバックです。勉強時間の確保は重要ですが、やみくもにやっても効果は薄れてしまいます。
適度に現在の勉強法は正しいのか、先生や勉強仲間、模擬試験の結果などから勉強法のフィードバックが必要です。フィードバックに応じて、自分の計画や勉強スタイルを改善する必要があるでしょう。
いきなり自分に合った効率的な勉強法が見つかるとは限りません。「自分のやり方が正しい」と思い込んでしまうと、結果的に合格から遠ざかってしまうリスクがあります。
明治大学に受かる人の6つの特徴とは?
一方で、明治大学に受かる人にはどういった特徴があるのでしょうか。先述した間違った勉強法を避け、受かる人の勉強法を取り入れてみてください。
明治大学に受かる人の特徴は以下の通りです。 目標が明確 正しく計画を立てている 適切な教材・学習方法を選んでいる 弱点を知っている 学習ルーティンがある 正しく試験を解いている
それでは、それぞれ詳しく解説します。
目標が明確
明治大学に合格するためには、受験目的や試験の形式を調べ、自分が達成したい明確な目標をもつことが重要です。目標を細かく分けましょう。自分の受験する科目の合格点や試験時間、必要となる知識はどれくらいでしょうか。
目標を明確にする上で、知っておかなければならないのは、試験にどのようなトピックが出題されるかということです。今回紹介した問題の傾向や過去問を確認し、問題を解く上で重要な知識やキーワードを把握しましょう。
同じく明治大学を目指す仲間や合格した先輩の情報なども集めながら、試験時間、試験形式合格点、対策法を確認した上で、目標を明確にしてください。
正しく計画を立てている
「志望する学部・学科に合格する」という目標に対して、現状のレベルはどれくらいでしょうか。偏差値を上げるためにはどの分野をどれくらいの時間、学習する必要があるでしょうか。中・長期的な計画を立てた後、1日単位での短期計画を立てましょう。
直前になって慌てて全てを学ぼうとする人は、明治大学に受かる可能性は低いです。1日30分以上、計画的に勉強してください。とはいえ、勉強のしすぎも禁物です。脳が一度に吸収できる情報量は限られています。自分のペースを守りましょう。
無理のないスケジュールにしてください。受験には、自分ができる範囲内の学習計画がマストです。
適切な教材・学習方法を選んでいる
自分の勉強スタイルに合った勉強法を選ぶことが大切です。独学で勉強したい人もいれば、教室での学習を好む人もいます。また、適切な学習教材を選ぶことも重要です。明治大学の受験対策に活用できる教材は多数あります。
先輩や先生からおすすめされた教材は自分に合っているでしょうか。自分との相性を確かめつつ、複数の教材から絞りましょう。
弱点を知っている
弱点を知ることで、目標とのギャップを最小限に抑えるための戦略的な学習計画を立てるのに役立ちます。受験対策の初期段階は、自分の弱点を把握することから始めましょう。
基礎的な内容を学習した後、試験を受けたり、第三者から評価を受けるなどして自分の弱点を把握してください。弱点の克服は受験当日の自信にもつながります。自分の苦手な部分に正しく対策するためにも、まずは弱点の把握を意識してください。
学習ルーティンがある
受験で成功する人は、それぞれ学習ルーティンを確立しています。勉強する際は、自分が快適で、集中できる場所を選んでください。例えば、椅子の座り心地が悪かったり、部屋の明るさが適切でかなったりすると、学習効率が格段に下がります。
音楽を聴きながら勉強するのと、黙々と作業するのとでは、どちらが良いでしょうか。重要なのは、勉強スペースが自分にとって快適な空間であり、集中して学習できることです。例えば、コーヒーが好きな人は、試験当日に朝のコーヒーを抜かないようにしましょう。
また、勉強中に十分な睡眠をとることを優先してきた人は、試験の前夜にも同じことをしてください。日々の学習の中で、自分にとって最適な学習ルーティンを確立しましょう。試験当日に普段通りの結果を残せるはずです。
正しく試験を解いている
時間管理はとても重要です。いくつかの問題に時間をかけすぎて、残りの問題に答える時間がない、という状況は避けたいものです。最初にやるべきことは、試験時間を問題数で割って、各問題に使える時間を計算することです。
これにより、一部の問題に時間をかけすぎて、時間が足りなくなるのを防ぐことができます。 問題をよく読んで、キーワードを見つけ、意味を理解しましょう。中にはトリッキーな問題もあります。また、問題によっては複数の答えを求められることもあります。
正しい試験の解き方は志望する学部・学科によって異なります。受験直前は正しい試験の進め方を意識し、勉強・問題演習に取り組むことが重要です。
明治大学の受かりやすい学部とは?
マーチの中で最もレベルが高いと言われている明治大学ですが、中には受かりやすい学部もあります。穴場ともいえる明治大学の学部について、文系・理系それぞれ紹介します。
文系
明治大学の文系の受かりやすい学部5選(偏差値)は以下の通りです。
文学部史学地理科(地理学専攻):60〜62.5 文学部フランス文学科:60〜62.5 文学部ドイツ文学科:60〜62.5 文学部英米文学科:60〜62.5 文学部史学地理科(アジア史専攻):60〜62.5
明治大学の文系学部では経営学部や商学部など、難易度の高い学部が多数あります。一方で、 穴場学部となるのは文学部です。文学部は多数の学科があり、前年度の偏差値が低い所を狙うのがおすすめとなります。
ただし、極端に低すぎる学科は翌年に受験が集中する可能性があるので、注意してください。前年だけでなく、数年分の推移を確認することいをおすすめします。
とはいえ、合格点が低い学部や偏差値が低い学部を「簡単」と決めつけるのではなく、実際に過去問を解き、自分に合っているのか確認しましょう。
理系
明治大学の受かりやすい理系学部と偏差値は以下の通りです。
総合数理学部・ネットワークデザイン学科:57.5〜60 総合数理学部・現象数理学科:57.5〜60 理工学部・電気電子生命学科(生命理工学専攻):57.5〜60 理工学部・電気電子生命学科(電気電子工学専攻):57.5 理工学部・応用化学科:60
明治大学の理系学部は文系と比べると、学部ごとの難易度の差があまりないです。穴場学部をあげるとすれば、総合数理学科・ネットワークデザイン学科は過去3年連続で「合格最低得点率」が低かったため、受かりやすいとされています。
また、理工学部の建築学科・機械工学科は募集定員・倍率が標準的ですが、それ以外の学科は倍率が低く、狙い目といえるでしょう。
まとめ
今回は明治大学に受かりたい人に向けて、効率的な勉強方法について科目別に解説しました。基本的には基礎を徹底して身につけることがポイントです。
学習時間をただ確保するのではなく、明治大学に受かった人の学習法や自分に合った教材を見つけ、正しい計画・学習方法で対策しましょう。